早く終わろうとしない
トレーニングは基本的にキツいので、セット後半になってキツくなると、早く終わらせようとして動作スピードを上げる傾向にある方が多いです。
気持ちはよく分かりますが、
しかし、これではトレーニング効果を得る事が難しくなります。
キツい思いをしたのに何も得られない、割りに合わない活動となってしまいます。
セット後半は、筋肉もパンパンで痛いし、集中力も切れかかってくるのですが、
ここで逃げて動作を速めようとすると、フォームが崩れて間違った動作を行う事になり、
せっかく正しいフォームを覚えてきたのに、それを手放す事になってしまいます。
脳をトレーニングする
狙い通りの効果を得る為には、正しいフォームが前提条件ですから、
終始フォームを崩さずにトレーニングを行う事が重要です。
フォームを覚えたなら、身体が元気で余裕のある時までは、キレイに動作を行えるはずです。
問題はキツくなってからですが、
キツいと感じだしたらスピードアップではなく、逆にスローダウンを意識します。
より集中して、フォームや力を加えるポイント、筋収縮感などの意識を高めると、
自然とスピードはスローダウンします。
ただし、かなりキツくなります。
トレーニングは大体きついので(目的によります)しょうがないのですが、
キツくてもそこから逃げない精神力が必要です。
とは言え、キツイところから何回も出来るわけはないので、2〜5回程度の間の勝負です。
キツくなってからが勝負
なぜ、そんなキツい思いをしなくてはならないかと言うと、
トレーニング効果もありますが、
もっと長期的に見た時のとても重要な影響があるからです。
それは、動作パターンの変更です。
簡単に言うと、フォームが崩れてしまうと言う事ですが、
間違った動作を何度も続けてしまうと、その動作が脳に定着していきますので、その後もその間違った動作パターンを脳が選んでしまいます。
キツい時にフォームを崩せば、脳はそのパターンを選ぶのが正解と思って、その動作を身体に命令してしまいます。
これは、身体作りを長期的に見た時に、非常に問題です。
自分の願う方向から、どんどん外れてしまう未来が、確率高く起こってしまいます。
そうならないように、キツくてもそこから集中力を高めてトレーニングをする事が、身体作りを成功させるには必須です。
キツ過ぎるなら、その時点でセットを終了しましょう。
間違った動作パターンを脳にフィードバックする事が、1番悪影響となります。
身体作りを成功させる最重要条件は、脳への正しい動作パターンの定着です。
その為に、正しいフォームを意識してトレーニングをしましょう。