トレーニングの目的を理解する
トレーニングの方向性は大きく2つに分けられます。
大きな力を発揮したり、速く、長く動けるようにする、
「強く動く」トレーニング。
それと、
バランスを保ったり、身体をスムーズに動かせられるようにする、
「正しく動く」トレーニング。
どちらも大切です。
強く動ける筋力や持久力がないと、動き続ける事が出来ないので、疲れやすく、長く歩いたり、旅行やレジャーなど余暇を楽しむ事が出来ません。
筋肉も小さいので、健康的で魅力ある身体にはなりません。
また、身体の構造に沿った動きを状況に合わせて動かす、コントロールされた動きが出来ないと動作がぎこちなく、
所作や姿勢がキレイに整わないし、転倒や運動中の怪我の確率も高まるでしょう。
トレーニングは、この2つの方向性を考えて、自分が今やるべきトレーニングを見極めて行う事が、
身体作りで結果を出すには必要となります。
動きをコントロールする
どちらが重要というのではなく、どちらも大切で取り組むべきですが、
スタートは、
「正しく動く」トレーニングから行います。
動かし方が分からないと、力の入れ方が上手くいかないので、強く動く事が出来ませんから、
正しく動く→強く動く
の順番でトレーニングを進めます。
トレーニングでどのような成果を得たいのか?
から逆算して、
どのような動作で、どの方向に関節を動かして、成果を得るのに必要な筋肉を働かせる。
このように考察して、
トレーニングプログラムを作り、各種目の動かし方をマスターして、漸進的に負荷を上げてトレーニングを進めます。
この時に頭に入れておかなくてはいけないのは、
どの方向に関節を動かすか?
という、動きのコントロールです。
自分の意思で動かせられる範囲の負荷で動きをコントロールしてトレーニングをすると、
安全に、目的・目標達成に向かえます。
適切に負荷をかける
注意しなくてはいけないのは、
自分のコントロール下におけない負荷を扱う事です。
これをすると、高確率で怪我をして、トレーニングが中断され、身体作りが滞ります。
必ず、自分が扱える負荷の範囲でトレーニングをする事が、身体作りの早道です。
では、自分で扱える負荷の範囲というのはどのくらいか?
それは、フォームが崩れない範囲です。
スクワットでどうしても、膝が内側に入ったり、前方に動いてしまうなら、
それは負荷を扱えていないので、自分の範囲外です。
その範囲のギリギリを攻めると身体は強くなっていきますが、
目的によるので、必ずしもギリギリを攻める必要はありません。
狙った方向に関節を動かせられるコントロールされた動きで、適度な負荷でトレーニングを行う事を前提に、
強く動くと体力向上に有効です。
トレーニングは、
「正しく動く」を前提条件として、その上乗せとして「強く動く」トレーニングをすると、
身体が思い通りに変わっていきますよ。