「強く動く」と「正しく動く」を使い分ける #215

トレーニングの目的を理解する

 

 

トレーニングの方向性は大きく2つに分けられます。

 

大きな力を発揮したり、速く、長く動けるようにする、

「強く動く」トレーニング。

 

それと、

 

バランスを保ったり、身体をスムーズに動かせられるようにする、

「正しく動く」トレーニング。

 

どちらも大切です。

強く動ける筋力や持久力がないと、動き続ける事が出来ないので、疲れやすく、長く歩いたり、旅行やレジャーなど余暇を楽しむ事が出来ません。

 

筋肉も小さいので、健康的で魅力ある身体にはなりません。

 

また、身体の構造に沿った動きを状況に合わせて動かす、コントロールされた動きが出来ないと動作がぎこちなく、

所作や姿勢がキレイに整わないし、転倒や運動中の怪我の確率も高まるでしょう。

 

トレーニングは、この2つの方向性を考えて、自分が今やるべきトレーニングを見極めて行う事が、

身体作りで結果を出すには必要となります。

 

 

 

動きをコントロールする

 

 

どちらが重要というのではなく、どちらも大切で取り組むべきですが、

 

スタートは、

「正しく動く」トレーニングから行います。

 

動かし方が分からないと、力の入れ方が上手くいかないので、強く動く事が出来ませんから、

 

正しく動く→強く動く

 

の順番でトレーニングを進めます。

 

トレーニングでどのような成果を得たいのか?

から逆算して、

 

どのような動作で、どの方向に関節を動かして、成果を得るのに必要な筋肉を働かせる。

 

このように考察して、

 

トレーニングプログラムを作り、各種目の動かし方をマスターして、漸進的に負荷を上げてトレーニングを進めます。

 

この時に頭に入れておかなくてはいけないのは、

 

どの方向に関節を動かすか?

 

という、動きのコントロールです。

 

自分の意思で動かせられる範囲の負荷で動きをコントロールしてトレーニングをすると、

安全に、目的・目標達成に向かえます。

 

 

 

適切に負荷をかける

 

 

注意しなくてはいけないのは、

 

自分のコントロール下におけない負荷を扱う事です。

 

これをすると、高確率で怪我をして、トレーニングが中断され、身体作りが滞ります。

 

必ず、自分が扱える負荷の範囲でトレーニングをする事が、身体作りの早道です。

 

では、自分で扱える負荷の範囲というのはどのくらいか?

 

それは、フォームが崩れない範囲です。

 

スクワットでどうしても、膝が内側に入ったり、前方に動いてしまうなら、

それは負荷を扱えていないので、自分の範囲外です。

 

その範囲のギリギリを攻めると身体は強くなっていきますが、

目的によるので、必ずしもギリギリを攻める必要はありません。

 

狙った方向に関節を動かせられるコントロールされた動きで、適度な負荷でトレーニングを行う事を前提に、

 

強く動くと体力向上に有効です。

 

トレーニングは、

 

「正しく動く」を前提条件として、その上乗せとして「強く動く」トレーニングをすると、

 

身体が思い通りに変わっていきますよ。

 

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