1回では上手く出来ないもの
今までやった事のない動作をしようとしても、すぐに上手く出来る人はほとんどいないでしょう。
運動経験の乏しかった方は特に難しく、1回で筋肉に効かせられるほど上手く出来る可能性は0%に近いです。
ですから、上手くトレーニングが出来なくても心配する必要はありません。
経験上、どんな方でも動作を繰り返すと少しずつ力みが抜けて動きがスムーズになり、上達していきます。
初めての動作は、脳から筋肉への神経伝達のパターンが出来ていない為、手探りで身体を動かしていきます。
これは、たくさんの動きのロスをしながら行うので非効率的ですから疲れるし、動きはぎこちないものとなります。
脳に運動学習をさせる時間が必要
動作を上達させるには、反復した練習が必要不可欠です。
正しいフォームを意識しながら動かす事を反復する事で、
その動きに関する神経伝達が強化されていき、徐々に動作がスムーズになっていきます。
失敗と修正を繰り返していく過程でフィードバックを続けていくと、正しい動作の神経伝達パターンが脳にインプットされて、
次に同じ動作をしようとした時も、また上手に正しいフォームでトレーニングをする事が可能となります。
ただし、ここで重要なのは、
正しいフォームです。
正しい情報伝達の繰り返しでないと効果はなく、
毎回違った動きをしてしまえば、毎回違った情報の上書きを繰り返すので、
脳へ正しいフォームの運動パターンのインプットは出来ません。
行動の蓄積が効果を生む
正しいフォームの運動パターンが出来上がってからが、
トレーニング効果を得るスタートです。
正しいフォームを身につけるのは、トレーニングのスタートラインに立つ事を意味していて、
フォームを身に付けなければ、スタートラインにも立てません。
トレーニング効果を得るには、正しいフォームで
過負荷を漸進的にかけていく事
が必要です。
適切な負荷を的確に狙った筋肉に届ける事を、少しずつ増やしていきながら負荷量の蓄積をしていく事で、
身体がその刺激に反応して変化を起こしていきます。
そして身体を変えるには、変化を起こす為の閾値を超える程度まで、負荷を蓄積していかなくてはいけません。
これは地道で集中力が必要な作業です。
これを乗り越えると、トレーニング効果を実感出来ます。
トレーニングで理想の身体に変えるには、
正しいフォームの習得と適切な負荷の積み重ねが必須です。
コツコツ続けていく事が、トレーニングを成功させる唯一の方法ですよ。