腹筋運動をすれば鍛えられるわけではない
お腹を引き締めたい、
腰痛改善、
体幹を鍛えたい、
このように思った時には、「腹筋運動をしよう」と真っ先に思い浮かぶのではないでしょうか?
間違った選択ではないのですが、その腹筋運動で効果が出るかは別の話です。
効果を出す為のやり方があるからです。
その方法は、
腰椎を屈曲方向に力を入れ続ける事です。
(動かす方向によってメインの動きは変わりますが屈曲方向の動きは加わります)
力が抜けた瞬間に腹筋運動ではなくなります。
なので、上体を勢いよく起こして、その次は腰を反って反動をつけてから上体を起こすような腹筋運動をしていると、
そのような動作の強化はされますが、
腹筋そのものを鍛える方法ではないし、腰を痛める可能性もあります。
腹筋をして腰が痛くなる方はこのケースです。
動きの大きさは関係なく、腹筋の力が抜けるやり方をしていると、腰が悪い方はすぐに痛くなります。
腰を丸くする
簡単に言うと要点としては、
腰を丸めた状態を保つ事です。
少しでも反る方向に動かすと腹筋運動ではなく背筋運動に変わります。
この事を頭に入れて腹筋運動をすると、腹筋の効きが全く違うものになります。
数回で腹筋が千切れそうな感覚になり、効いている感覚を得られます。
動作も自然とゆっくりとなりますので、動作学習もしやすくフォームが定着しますし、
筋肉の活動時間が長くなり、筋肉への刺激量が増してトレーニング効果が高まります。
腹筋は肋骨と骨盤に付いているので、収縮すれば腰は丸まり骨盤は後傾、肋骨は引き下がります。
これらの動きと逆の動きが起こっているならば、その腹筋運動は間違っている可能性があります。
休まずやり切る
腹筋運動で効果を出す大きなポイントは、
セット中に腹筋を休まず活動させる事です。
一瞬たりとも力を抜いてはいけません。
アブドミナルカールであれば、
上体を後ろに倒す時も、骨盤から腰椎を丸めながら倒して動きをコントロールし、腰を丸めながら上体を起こします。
切り返し時も力が抜けやすいので、特に集中して行います。
1セット10回であれば、その間一度も力を抜かないようにして行うと、腹筋の刺激量が多くなるので、短時間で腹筋を追い込む事が出来て効率的です。
腹筋を鍛える時は、
腰を丸めて腹筋の力のコントロールを意識すると、大きな効果が得られますよ。