何回何kgを競う意味は?
ウェイトリフティングやパワーリフティングといった、リフティング競技でその記録更新を目指してトレーニングをしていない限り、
ウェイトを追求する意味はあるのでしょうか?
目標値として、自分の現在の所在地を確かめる目安にはなるし、
それがモチベーション維持に役立つ事もありますが、
ウェイトを意識し過ぎると、トレーニングの邪魔になる事が多々あります。
〇〇回出来るようになった!
〇〇kg挙がるようになった!
これらは、身体機能が高まったと感じられる瞬間ですが、
毎回正しいフォームで出来ていたのかが重要で、
なぜなら、正しいフォームで行う事がトレーニングで安全に効果を出す為のルールだからです。
挙上パフォーマンスは、リフターであれば追求すべき事でしょうが、
一般の健康な身体作りの為であれば、トレーニングはパフォーマンスの場ではなく、
健康な身体を作る為の、身体機能向上に必要な適度な負荷を加える場です。
筋肉量と姿勢どっちを取る?
フォームを無視して重さや回数を重視してトレーニングを行うと、
関節可動域を小さくして行ったり、反動を利用して行う傾向があるように思います。
このままでもトレーニングを過負荷で続ければ筋肉は付きますが、
このようにしてトレーニングをすると、身体の外側に筋肉がつき過ぎて、
ゴリゴリの身体になりかねません。
首や腕と肩、外腿が張り出して、背中が丸まったり反り腰、首や脚が短く見えて、姿勢を崩してスタイルが悪く見えます。
筋肉量はあっても姿勢が悪いスタイルになっても良いなら、どんなトレーニング方法でも良いと思いますが、
全身にバランスよく適度に筋肉が付いていて、姿勢が良いスタイルになりたいのであれば、
正しいフォームを重視してトレーニングを行う事が必要です。
トレーニングで痛めてたらトレーニングではない
トレーニングは身体機能の向上を目指して行う行為ですから、
その妨げになる、怪我をしては元も子もありません。
しかし、トレーニングをして怪我をするケースが良く見られます。
痛みが続かなくとも、
スクワットをすると膝が痛くなる。腰が痛くなる。
といった例は多く聞きます。
理由は、痛くなるような動かし方をしているからですが、
フォーム習得を優先しないと痛みを誘発してしまう可能性があります。
アスリートでない限り、トレーニングは身体の健康・体力を維持向上させる為の行いですから、
パフォーマンスを求める前に、正しいフォームを常に頭に入れながらトレーニングをすると、
身体作りが滞りなく進んでいきますよ。