良くも悪くも順応する
車移動が多い、デスクワーク、家でソファに座っている事が多い、
など、
同じ姿勢でいる時間が長ければ、そのとった姿勢の形で身体は固まります。
座位姿勢だと、股関節の前面や胸・首の筋肉が縮み柔軟性を失います。
これが悪いと言うよりも、この姿勢が長時間になるので、座っている生活で作業を効率よく行う為に、身体が順応したものと考えられます。
座って作業するには、手指がブレずに動かしやすくする為に、背中や肩周りを固定するのは必然で、
座って作業するには最適化されていると思います。
しかし、座位から立位、歩行といった、座位以外の姿勢や動作を行うには、
座位で最低化された柔軟性では、身体が不快に感じたり、邪魔になったりしてしまいます。
座位で順応した機能ですが、他の姿勢では役に立たないどころか、身体に不利益を与えてしまいます。
足りない動きを見つける
座位に順応した身体で、他の姿勢や動作をした時に、上手くいかない事があれば、
それは、
どの部位をどの方向に動かした時なのか?
その時、どこに不快感を感じるのか?
これらの問題点を見つけると、後はその解決に向けてトレーニングをすれば、
身体の機能は回復していきます。
見つけ方としては、
多方向にストレッチをするのが簡単です。
座位姿勢で固まっているなら、
股関節を後ろに伸ばす動きや肩甲骨を寄せる動きは、動かしにくさを感じると思います。
そして、股関節前面と胸の筋肉が硬くなっている事が予想できます。
不足している機能を鍛える
上記のような機能不全があれば、その動かしにくい動きを改善するコンディショニングのトレーニングをする事で、
身体全身が動かしやすくなり、筋力アップや筋肥大を目的とした、強化トレーニングもスムーズに進められます。
例えば、
股関節前面が硬ければ、お尻の筋肉が弱くなっている可能性があるので、
お尻に力をいれるトレーニング。
胸が硬ければ、胸を伸ばして胸郭が拡がるようなトレーニング。
これらをトレーニングプログラムに組み込む事で、
日常生活で失われた身体の機能を取り戻す事が出来ます。
身体は普段の生活、その時の姿勢や動きに順応して身体をカスタマイズしています。
それが、自分の健康にとって不都合であれば、
普段の生活を思い出して、良く行う動きや姿勢の逆の事をトレーニングでしてみると、
身体のバランスが取れていきますよ。