痛みの理由と部位の特定は過去を遡る #266

昔の怪我の影響

 

痛みがなくなるとその怪我は治ったと思われる事が多いと思います。

 

痛みがその時だけ消える事を目指しているのであれば、それで良いと思いますが、

再発しない事も望むのであれば、痛みが感じなくなっただけでは治ったとは言えません。

 

痛みの原因を解決していないからです。

その為、昔の怪我の影響で今違う箇所に痛みが発生しているであろうケースが見られます。

(必ずそうだと言えるわけではありませんが可能性としてです)

 

 

筋肉の関連性

各筋肉は単体で働くわけではなく、連動しながら動作を完遂しようと働いています。

 

例えば、腕を挙げる動作では、

 

三角筋によって腕が動き出し、前鋸筋や僧帽筋下部などの働きで肩甲骨が動き腕が上がります。

 

このように、動きに関係した筋肉達が互いにバランスを取り、協調して動作が行われます。

 

ですが、この連動が崩れると腕を挙げたときに肩が引っかかる感じや痛みを感じることがあります。

 

そういった時は、前述の良好な連動性を戻してあげれば痛みが出なくなる事がほとんどですが、

 

そうでない事もあります。

 

以前にも、肩の痛みがあり、首や肩甲骨周囲の組織も硬く、そこの動きを拡げて、これでOKと思ったら

 

痛みが変わらない、、、

 

といっとケースがありました。

 

 

痛みの特定

動きを遮る要因は取り除いたと思ったのになぜか?

 

痛みのある箇所を再度確認したところ、その組織をアプローチしても変わらない。

 

そこで、顎と歯について質問。

 

ここに問題がありました!

 

以前に顎関節症、噛み合わせも悪く、片側の歯で噛む事が多い。

 

これだと、首の筋肉が常に緊張してしまいます。

 

そこで、首の筋肉、僧帽筋上部、胸鎖乳突筋にアプローチすると腕を挙げても痛みが緩和しました。

 

ご自身でも、顎の筋肉と側頭部の筋肉のマッサージをするようにお伝えして、セルフケアを続けることをお願いしました。

 

また、本当の解決には痛みの緩和だけでなく、肩の動きの正常化トレーニングも必要です。

 

このように、ご本人は昔の事だし肩とは関係がないと思っていても、

その昔の障害によって今問題になる事が考えられます。

 

もし消えない痛みがあれば、昔の痛みが原因かも知れませんよ。

 

関連記事

  1. トレーニングを始めるなら自分の身体強度を確認する #118

  2. 余計な筋肉を付けないトレーニング方法 #157

  3. 身体つくりはベストではなくベターを優先する #631

  4. 5分で効くトレーニング #77

  5. トレーニングは正確に動く事から始める #641

  6. 腰痛改善のデッドリフトは目線で決まる #642

PAGE TOP