スクワットで何をしたいか?
トレーニングは、ただスクワットや腹筋運動などのエクササイズをすれば良いのかと言うと、そんな事はなく、
どんな身体にしたいのかという目的がなければ、トレーニングプログラムを組みようがありません。
ストレス解消、運動不足解消であれば、ジムにあるトレーニングマシンを順番に回っていくのも良いと思いますが、
腰痛改善、姿勢改善、ヒップアップなど、
トレーニングをして得たい効果があるなら、知っているエクササイズを本やネットに書いてある通りにやるだけでは、不十分かも知れません。
スクワット1つとっても、目的によって足幅や爪先の向き、ウエイトの有無、ウェイトの種類など変わるからです。
負担の調整
また、身体の状態によっても変わります。
腰痛の場合、
上体の前傾角度を大きくしてしまうと、腰の負担が増してしまうので、上体はなるべく起こした方が負担がなく腰を痛めるリスクが下がります。
その為には、足幅は肩幅より少し広めにして、爪先を45度開きます。
柔軟性によるのですが特に身体が硬いと、足幅を狭く爪先を真っ直ぐ向けると、足首や股関節が曲がりづらく、しゃがむことが難しくなり、その分上体を倒しがちになります。
そうならないように、四股のような足を外に開いたスタンスでスクワットをすると、
股関節が大きく曲げやすくなるので、膝や足首もスムーズに曲がり、結果的に深くしゃがめて、可動域広く動けて筋肉への負荷も高まり、トレーニング効果も出しやすくなります。
弱いところを鍛える
このように、身体の状態によってスタンスを変えると、
苦手だったエクササイズも意外と上手く出来るようになります。
そして動きやすくなれば、トレーニング負荷も増やす事ができるので、トレーニング効果を高く出す確率が上がります。
そうなると、これまで弱点だった動きや筋肉を鍛えられるので、全身の身体のバランスが整い姿勢や動きが改善されて、
身体の痛みの緩和や日常で出来る事が増えていきます。
トレーニングは、「こうやらないといけない!」といったルールはありません。
怪我をしないようにする安全な身体の使い方はしなくてはいけませんが、
スクワットは、肩幅に開いて爪先は少し外を向けて深くしゃがみましょう。
と言った、説明は意味を持ちません。
自分が何のためにスクワットをするのか?
どんな効果が得たいのか?
でも身体の状態はどうなのか?
これらによって方法は変わります。
トレーニングは自分に合わせてカスタマイズしないと、思ったような効果を得るのは難しいです。
トレーニングが上手くいかない時は、自分の常識を疑ってみるとヒントが見つかるかも知れませんよ。