トレーニングは部分の前に全体を観る #285

1つの関節を鍛えても上達しない

 

スクワットをすると、膝がどうしても内側に入ってしまう場合、(ニーイン)

 

股関節外旋筋が機能していない可能性がありますから、

 

クラムシェルやバックブリッジようなエクササイズをする事があると思います。

 

しかし、そのエクササイズをしたからといってニーインが修正される可能性は経験上低いです。

本当に股関節外旋筋の筋力が弱いなら、別でトレーニングをするべきですが、

左右差はあるにしても、力が入らない、弱すぎるといった事はあまりありません。

 

 

支えを使っても動作改善はしない

また、スクワットでバランスが取りづらくて深くしゃがめないから、バランスボールを背中に当てて壁を使った、ウォールスクワットをしたとしても、

 

それでしゃがめるようになっても、バランスボールなしで、

 

深くしゃがんだスクワットはできず元のままです。

 

なぜか?

 

トレーニングは特異性の原理が働きます。

 

これは、その動作を上達させたければ、その動作をしなくては上達しませんよ。という事です。

 

前述のクラムシェルやウォールスクワットというのは、

 

スクワットではありません。

 

関連性はあっても別の動作ですから、それだけ行っても動作修正がされる可能性は低いです。

 

 

協調させないと上手くならない

ですから、特定の動作を上達させて、トレーニング効果を高めるには、

 

その動作における身体全体の協調性を高めなくてはいけません。

 

それを簡単に行うには、その動作をする事です。

 

スクワットならスクワットをしながら動作修正をするのが早いです。

 

バランスを崩して危ないと思ったら、バランスが取れる範囲で行えば良いです。

 

深くしゃがむ必要はなく、浅くても十分に効果が得られます。

 

続けていくうちに、バランスも良くなり、柔軟性も高まって深くしゃがめるようになり、

力の入れ方も適度な力でタイミング良くなり、身体の操作性が向上していきます。

 

トレーニングが上手く出来ない時は焦らず、

 

小さい範囲で、小さな負荷で、徐々にステップアップしていくと、

 

トレーニング効果を感じることが出来ますよ。

 

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