姿勢作りをするならアゴを引く #33

全身へ影響を及ぼす連鎖

 

猫背や反り腰の矯正をしようと、姿勢作りをするなら、アゴを引いてトレーニングする事をオススメします!

「アゴの位置を変えない」と言うのが正確な意味です。

 

アゴの位置を上げたり下げたりさせてトレーニングをすると腰のストレスが増して、腰を痛めるリスクの増加や、腰が硬いままなので姿勢矯正が遠のく可能性があります。

アゴを動かすと連動して頭部の位置と頚椎の湾曲が変わります。

重心位置が変わるので、首から下の骨の配置もそれに伴って変わっていきます。

(身体はバランスを保って立とうとするので。)

 

アゴが上がれば頚椎は前方(前弯)、胸椎は後方(後弯)、腰椎は前方(前弯)に丸まっていきます。

こうなると腹筋が使いづらくなるので力は入らず、腰と首は力んで姿勢は崩れたままになります。

鏡で顔を見てはダメ

 

トレーニングの例としてスクワットでお話しすると、

スクワットをする時に、鏡を見ながら行う事が殆どだと思います。

鏡を見る事がダメではないのですが、どこを見るのかが重要です。

 

アゴを動かさない為には、自分の顔や上半身を見ながらスクワットをすると確実にアゴが動きます。

しゃがむとアゴは上がって、立ったら引きます。

この動きをすると、首と腰が反ってしまうので、膝が前に押し出されたり、腹圧が抜けるので膝や腰で立ち上がるスクワットになり、膝や腰を痛める可能性が出てきます。

 

もちろん、股関節周りの筋肉達、お尻や内腿、腿裏の筋肉は働かず鍛える事が出来なくなります。

 

そうなると、シェイプアップや体幹を鍛えて姿勢作りに対する効果が見込めなくなってしまいます。

お腹のスイッチを入れる

 

そうならない為には、アゴを引いた状態の維持が大切で、有効なのは、鏡に映る膝下を見ていればアゴの位置は動きません。

アゴの位置を動かさないようにスクワットをすると、肋骨と骨盤が向かい合い腹圧が入りやすいポジションをキープ出来ます。

 

注意点として、スクワットでしゃがみきったボトムポジションから立ち上がる切り返しの時が1番キツイのですが、この時にアゴが上がりやすので、アゴを引く意識を持つとグッと腹圧が入るのを感じられるはずです!

 

腹圧を感じられれば、股関節に体重が乗る感覚が出るので、お尻などの股関節周りの筋肉が鍛えられて下半身のシェイプや体幹強化、姿勢矯正へ繋がります。

 

トレーニングをする時は、アゴの位置を注意してみると安全で効果的に出来ますよ。

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