肩の可動域を拡げる時にしてはいけない事 #68

痛い動き

 

腕を挙げた時に痛みがあったり、身体が硬くて途中で引っかかって挙げきれない時、

炎症や筋肉の硬さだけが問題ではなく、動かなくなる動かし方をしている場合があります。

 

腕を真上に挙げるには、肩甲骨は後傾(肩甲骨の上側が後ろに傾く)する必要があります。

 

前傾(肩甲骨の上側が前に傾く)すると関節面が前を向くので腕を真上に挙げるには、構造上難しく、

無理に挙げようとすると関節の前側のスペースがないので肩甲骨と上腕骨がぶつかるような動きになり、肩にかなりの負担がかかります。

 

これを続けると、肩を痛める可能性が考えられます。

 

では、どのような動かし方が肩甲骨の前傾を招くかと言うと、

腕を挙げる時に、肩を上に上げてから腕を動かすと、上記のようなまずい動かし方となります。

 

 

痛くない動き

 

反対に肩甲骨を後傾させる腕の挙げ方はどのようにするかと言うと、

肩(肩甲骨)を下げながら腕を挙げます。

 

そして、手が肩を通過したら掌は上を向けて挙げると、楽に腕が挙がって耳の横まで行きます。

 

掌を下に向けたままだと、この動きも肩関節内のスペースがなくなって、骨と骨が当たって動きがロックしてしまいます。

 

肩を下げながら腕を挙げるのは難しそうに思えるかも知れませんが、

腕を少し前方に向けて挙げると比較的動かしやすいです。

 

肩甲骨を寄せて後ろに腕を持っていくと、肩から上がってしまうので注意です。

 

 

肩甲骨を腕はセット

 

腕をスムーズに動かすには肩甲骨のポジションと動きが欠かせません。

 

腕は完全に自由なわけではなく、肩甲骨の動きの範囲に依存します。

 

よって、腕の動きに対して肩甲骨がついていってあげないと、腕の動きの足を引っ張る事になりますから、

肩甲骨がしっかり大きく動いてあげると、肩が楽になるし、肩のポジションも正常化して姿勢もキレイに見えます。

 

腕を動かす時は、肩甲骨から動かすような意識も頭の中に入れておくと、肩の障害予防や姿勢改善に効果を発揮してきますよ。

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