トレーニングの狙いは何か?
先日パーソナル指導をしているお客様から、お客様同士の会話の中で、
「木島さんのトレーニングは5分でもキツイよね!」
とお話しされていた事を聞きました。
「動きが小さいのにキツイ!」
「軽いのにキツイ!」
なども良く言われます。
これには理由があるのですが、
まず大事なのは、トレーニングの狙いは何かという事。
どの関節をどっちの方向に動かしたくて、その為の主動筋は何筋なのか。
を決めて、鍛えるべき主動筋を確実に刺激する事が重要です。
○疲労でフォームが崩れて修正不可能な状態であるのに更に続けたり、
○そもそも鍛えたい筋肉が主動筋として働かないフォームで行っていたり、
○本来扱えない重さを反動を使って無理矢理動かしたり、
このような動かし方でトレーニングを疲労困憊まで行ったら、身体が壊れてしまいます。
しかも、狙った筋肉への刺激が減り、他の筋肉への刺激が増すので、思ったような効果を感じる事が出来ないはずです。
筋肉を休ませない
動かしたい関節と運動方向、主動筋が決まったら、それに適した種目を選択してトレーニングを行なっていきます。
その時に大事なのは、筋肉を休ませない事。
どういう事かと言うと、
例えば、
腹筋運動をする時は、腹筋を使いたいので(腹直筋が主動筋)この筋肉を機能させます。
上体を丸めて起こしてくる時も倒していく時も、腹直筋の力を抜かずにコンセンリック、エキセントリック、どちらでも力を発揮するようにします。
そうすると、セット中腹直筋は収縮しっぱなしなので短時間でオールアウトです。
10〜15回もすれば、もう1回も出来ないくらいになります。
脳を疲れさせる
このように、筋肉を休ませずにトレーニングすると短時間でキツくなるのですが、この筋肉を休ませずに動かすには、常に動きを意識しておかないと、すぐに筋肉は休んでしまいます。
腹筋運動の例で言えば、
上体を起こす時は、鳩尾からその後ろの腰椎を1個ずつ起こすように、
倒す時は、骨盤から1個ずつ倒していくように、
骨・関節の動きをイメージしながら筋肉の力をコントロールして動かしていく事で、確実に狙った
筋肉が働きます。
この筋意識を切らさないように行うのが重要で、これをすると脳も疲れてきます。
ずっと動きを間違えないように考えなくてはいけないので。
これらの事から、
脳を使って動きを意識する事で、筋肉が休む事なく働くので、
脳と筋肉が疲労して、短時間でもキツイトレーニングとなります。
怪我なく安全に効率的にトレーニングをするなら、
脳と筋肉を休ませないようにトレーニングする事をおすすめします!