猫背を直したいなら股関節を鍛える #80

猫背と目指す姿勢

 

猫背矯正で胸や背中に対するアプローチはしますが、身体の土台の下半身の崩れがあると、上半身を整えてもまた元の姿勢に戻ってしまいます。

 

そこで、下半身も整える事も含め身体全体を調整する事で猫背矯正が出来ると考えていますが、

 

そもそも猫背とはどのような状態かと言うと、

猫背は円背とも言うように、背中が丸まり頭が前方に位置している姿勢です。

 

ではどの姿勢を目指していけば猫背矯正された事になるかと言うと、

 

耳垂-肩峰-大転子-膝-外果の前方

 

を結んだ線が一直線である姿勢です。

 

これは、関節の拘縮や全身の筋肉の筋長が適正な場合、局所の過剰な負担がなく最小のエネルギーで姿勢を保てるアライメントです。

ですから、筋肉が硬いとこの姿勢を取ろうとしても筋肉同士が強く引っ張りあって疲れますので、姿勢維持が困難となります。

 

その為、全身の筋肉の柔軟性は必要です。

 

そして、その姿勢を維持する為に重心コントロールの方法を身につけないと、姿勢はまた崩れていきますから、姿勢の保ち方をトレーニングする事が大切です。

 

 

膝立ちで股関節のチェック

 

その姿勢の維持の仕方として、股関節の力で骨盤の位置をニュートラルに保つ方法を身に付けると、猫背矯正に役立ちます。

 

まずは、股関節、お尻を使って立つ感覚を持つ為のチェックとして、

膝立ちしてみると分かりやすいです。

 

膝立ちは、膝から下の影響を受けずにその姿勢を保ちますから、股関節を使わざるを得なくなります。

 

膝立ちをすれば、身体が勝手にお尻に力を入れて背筋を真っ直ぐした姿勢をとります。

 

足首や膝のコントロールが出来なくなるので、股関節で姿勢を保つしかありませんから、お尻に力を入れないとペチャっと崩れて正座をしてしまいます。

 

このお尻に力が入っている感覚と、同時にお腹にも力が入っている感覚、背筋が伸びて背中も力が入っている事を感じてください。

 

お尻、お腹、背中で姿勢を保つ力の入り方の感覚をチェックして体感しておくと、

立った時にこの感覚と答え合わせをしてみると、正しく姿勢がとれているか自分で確認出来るようになります。

 

もし膝立ちで姿勢を真っ直ぐに保つのが難しい場合は、お尻、お腹、背中の筋力が不足していると考えられますので、それらの筋トレをしましょう。

 

 

股関節を鍛える

 

では、股関節の鍛え方ですが、

この膝立ちの姿勢を保つだけでもトレーニングになりますが、

 

この膝立ちでのエクササイズとして、

トールニーリングデッドリフト

がおススメです。

 

膝立ち姿勢でのお辞儀動作なのですが、

 

やり方は、

股関節の幅に膝を軽く開いてお尻を後ろに引いて上体を前傾させたら、お尻を締めながら元の姿勢に戻ります。

 

この時に、姿勢チェックの為に細長い棒を

頭-背中-仙骨

に当てて、動作中3点が棒から離れないようにすると上手く出来ます。

 

動作が上手く出来るようになったら、ダンベルなどウェイトを胸に抱えて負荷を加えると、よりハードになっていきます。

 

猫背を矯正するなら同時に股関節を鍛えると、直した姿勢を長く維持出来ますよ。

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