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あくまで筋トレ
○ダンベルフライ
○プルオーバー
○ルーマニアンデッドリフト
○グッドモーニング
など、
ストレッチが強調される種目がありますが、これらを行う際にストレッチを意識し過ぎると、フォームが崩れる事があります。
筋肉は、長さ-張力関係から示されるように、力を出しやすい筋長があり、縮みすぎても伸び過ぎても力が弱くなります。
なので、オーバーストレッチしてしまうと力が入らず、
且つ、そのポジションはモーメントアームが長くなり、負荷が大きくなっています。
負荷が大きいのに、力を出しにくい状況ですから、これでフォームを維持するのは難しくなります。
上記種目は最大可動域で行いストレッチ感を強く感じやすいのですが、ストレッチを重視し過ぎるとウェイトのコントロールが出来なくなるので、正確な反復動作が出来なくなり筋トレになりません。
ストレッチ種目であっても、力が抜けない範囲で動かす事が安全性と効果を出す為にも重要です。
代償動作の防止
オーバーストレッチをすると力が入らず反復動作の精度が落ちると言いましたが、これは代償動作の誘発に繋がります。
力が入らないので身体は姿勢を変えて、力が入る筋長になっている筋肉へ主動筋を変えてしまいます。
これは代償動作です。
筋肉や関節を痛めやすくなったり、狙っていた筋肉や動きが鍛えられず、トレーニング効果も低下します。
こうならない為にボトムポジションを、筋肉をストレッチしていって力の抜けない位置までにします。
軽いストレッチまで
ではどこまでが力の抜けない位置かと言うと、主動筋の軽いストレッチを感じるところまでです。
このストレッチ感を、伸ばしたい衝動に負けてスタティックストレッチをする時のように、思い切り伸ばしてしまうところまでいってしまうと力が入りませんから、代償動作をするしか選択肢がなくなります。
例えば、
ダンベルフライであれば、
胸のストレッチを強調し過ぎると、肩が内旋して肩の筋肉が伸びてしまって主動筋が変わってしまったり、
力が入らず腕を閉じる事が出来ないので、背中を丸めて大胸筋の筋長を短くして、力を出しやすい位置にする事で動作を続けようとします。
これらは、肩のケガやトレーニング効果低下を引き起こしてしまう可能性があります。
ストレッチ種目をする時は、無理をせず、適度なストレッチを感じる範囲で筋緊張を保ちながら行うと、柔軟性と筋力を同時に鍛えられますよ。