目的の深掘り
○ダイエット
○シェイプアップ
○姿勢改善
○慢性痛改善
○体力向上
のように、身体作りには多種多様な目的があります。
目的と言いましたが、実際はこれらは目的ではなく、身体作りの方向性であって、目的はその先にあります。
これまで、のべ2万人以上の人を身体作り指導してきましたが、多くの方がこの違いをはっきりと認識されていません。
口に出すのが恥ずかしかったり、
どうすれば目的達成出来るのか分からず、何となくトレーニングしようと思っている方もいらっしゃいます。
身体作りの方向性は2つに大別出来ます。
○健康増進
○体型変化
この2つです。
そして目的も2つに分けられます。
○恐怖からの解放と回避
○コミュニケーションの円滑化
この目的達成の為に身体作りを行い、現状に対して理想とのギャップを見た時に問題の優先度によって、方向性を選んでいきます。
ちなみに、この目的2つは何を示しているかと言うと、
○恐怖からの解放と回避
病気や怪我をせずに痛みや苦しむ事なく、行動の制限がない身体の余裕があり、自分の意思で自由で楽しい生活を送る事を達成する。
○コミュニケーションの円滑化
他者に好まれ、自尊心が高く保たれる事で、心理的ストレスが少なく心の余裕があり、自分の意向が良く通る生活を送る事を達成する。
要は、
健康でいたい、モテたい(他者に求められる)
という事です。
(あくまで経験に基づいた私見ですし、大きく分けたらという話)
この事を自分に置き換えた時に、
今の問題なのか、
将来の予防なのか、
何に対して解決したいのかを明確にして、どんな自分になりたいのかを具体的に文章化する事で、
身体作りで行う事が決まります。
「腰が痛いのを解消したい!」
「子供に太ったと言われて痩せたい!」
「親の背中が丸くなってきたり、体力がなくなっているのを見て、自分はそのようになりたくないから今のうちに体力を高めておきたい!」
など、これらの問題に対して、その問題を解消したら、
どうなるのか、
どんな気分になるのか、
周りの人に与える影響は?
達成したら、理想の自分に近づくのか?
問題と解決後の状態も考えてみると、身体作りで何をすれば良いかが見えて来ます。
質と量
以前も書きましたが、質と量の関係を捉えないと、身体作りは前に進みません。
トレーニングはフォームが重要ですし、食事も栄養価が大切です。
睡眠もノンレム睡眠とレム睡眠のバランスがあります。
型が出来るまでは質を追い求めます。
その質を得る為の量が必要で、
質を得たら、パフォーマンスを得る為の質が前提の量が不可欠です。
質を頭に入れながら量をこなすのが重要です。
量無くして結果は得られないし、
質無くして結果に至る方向を見失います。
評価と問題抽出
スタートの方向性がダイエットであれば、いつまでに何キロ体重を減らす。
と言う目標が決められます。
その目標が達成されたら、今の身体が自分の理想であるかを評価します。
理想であれば、後はそれを維持する事をします。
不十分であれば、何が足りないのかを探り、その問題に対する解決策を作り実行していきます。
体重はこれで良いけど、猫背だから姿勢をもっと良くしたい。
のであれば、
全身の柔軟性や姿勢筋の機能、関節のカップリング動作を評価して、不足しているところを向上させていきます。
柔軟性が低ければ、柔軟性へのアプローチから始める。
柔軟性は良いけど、関節安定性が低ければそこのアプローチ。
のように、見つかった問題に対して優先度をつけて身体作りのプログラムを再設定します。
このように、理想の自分になるまでPDCAを回して行って、理想の自分に辿り着いたらその維持する方法を考え実行していきます。
(代謝は常に起こっていて、老化は進行しますので、歩みを止めれば現状維持すらできません)
理想の自分でいたければ、身体作りは一生です。
自分がどうなりたいかを見据えて、現状把握した上で身体作りを行って常にアップデートしていくと、
身体の悩みは最小で済みますよ。