姿勢作りは耐えるトレーニングをする #98

スタビリティの向上

 

姿勢を美しく保つには、その姿勢を維持して耐えうる力がなくては、すぐに疲れて姿勢が崩れてしまいます。

 

姿勢を正す事は短い時間であれば出来ると思いますが、1日を通して長時間保つ事は訓練をしないと難しい行為です。

 

ですから姿勢を保ち続けるトレーニングをするのですが、

姿勢作りにおけるトレーニングで考えるべき要素としてスタビリティがあります。

 

身体の安定性です。

 

すなわち、ある目的のために取った姿勢を維持する能力です。

 

関節をグラグラさせずに許容範囲内に安定させる能力とも言えますので、

トレーニングとしては、関節安定化の為に関節を大きく跨がない、骨に近いインナーマッスルを一緒に働かせる内容となります。

 

インナーマッスルが影響する関節の動きは小さい事が多いので、動作修正は細かなものになります。

 

なので、スタビリティのトレーニングは非常に集中力が要求されます。

 

モビリティファースト

 

スタビリティを高める事は必須ですが、その前にモビリティを高める事が必要です。

 

モビリティは、可動性の事ですが、

ある姿勢を取る為に代償動作なく行える能力。

 

と言え、

 

制限なく関節を動かせられれば、姿勢維持に使う力が小さくて済むので、姿勢作りにはこの能力アップも大切です。

 

先のスタビリティ能力を高めるにも、

 

モビリティファースト、スタビリティネクスト

 

と言う文言があるように、

 

モビリティに問題があれば、その解決を図らないとスタビリティの獲得に悪影響が出る可能性があるので、

モビリティ獲得の為のトレーニングをします。

 

柔軟性とは違ったものですが、モビリティは柔軟性を含みますので、そもそも柔軟性が低ければストレッチも加えながら関節可動域拡大を目指していきます。

(なので、木島のセッションはストレッチ+トレーニングの構成になっています)

 

これまで、スタビリティとモビリティを高めるトレーニングが必要と話しましたが、

実際は、この2つの能力は一緒にトレーニングをしている事が多いです。

 

スタビリティを向上させるには、関節可動域ギリギリの位置で支えて耐えるトレーニングをするので、関節可動域も拡がり、結果的にモビリティのトレーニングになっています。

 

全てではないはずですが、ヨガをイメージすると分かりやすいと思います。

 

 

フィットネスレベルの向上

 

姿勢を維持するには、スタビリティ、モビリティだけでは不十分で、

長時間姿勢を取り続けられる体力が必要です。

 

筋力、筋持久力、心肺持久力などの自分の身体を支え続けられるだけの力がないといけません。

 

ですから、スタビリティとモビリティが向上したとしてもそれだけでは足りず、スタート地点に立っただけに過ぎません。

 

なので、姿勢作りはストレッチや体幹トレーニングだけでは不十分で、

それだけだと、姿勢を取りやすくなったけど、また元に戻る結果となります。

 

下肢を中心とした筋トレで、身体を支える下半身筋力を鍛え、負荷が大きい中で姿勢を崩さず動作を遂行する、

負荷に耐えながらスムーズに身体を動かす能力を鍛えると姿勢定着が得られるはずです。

 

姿勢作りは、体力全般の能力アップが必要ですので、

「正しいフォーム」で、全身トレーニングに取り組むと姿勢が良くなっていくはずですよ。

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