見た目が一緒でも中身が違えば効果は変わる #101

手本を真似るだけでは足りない

 

オンラインで運動を楽しむ動きが加速していますが、レッスンの動画配信やオンラインパーソナルトレーニングだけでなく、

トレーニングジムで専用のデバイスを使用した動作指導をしてくれるトレーニングサービスや、動作分析アプリなども広がりを見せているようです。

 

様々な形で手軽に身近に運動が出来る環境が整ってきています。

 

ですが、

 

「スマホだと画面が小さくてよく見えない」

 

「ちゃんと出来ているのか分からない」

 

こんなお声をよく聞きます。

 

ジムでスタジオレッスンを受けていたり、パーソナルトレーニングをされている方には、まだまだ、オンラインフィットネスは物足りないのかも知れません。

 

なぜ物足りないのかについては、オンラインだからと言うよりも、

トレーニングやその他専門レッスンをちゃんと教わった事がないから、

 

○正しいトレーニング方法を知らない。

○正しい方法が身に付いていない。

 

これらの事が考えられます。

 

本や動画を見て、見よう見まねで動いてみても、機能解剖学やバイオメカニクスを知らなければ、その動きの意味を考える事が出来ないので、トレーニング効果を得る事は難しいはずです。

 

トレーニングはディテールで決まる

 

運動はストレス発散や仲間との楽しみ、コミュニケーションツールとしての役割もありますので、

このような場合は、見よう見まねで動いて汗をかくと充分な効果が得られると思います。

 

ですが、トレーニングとして行う場合は異なります。

 

○筋肉を付けたい

○スタイルを整えたい

○痛みを解消したい

○筋力を高めたい

○身体を柔らかくしたい

 

など、何かの問題を解決したくてトレーニングをするはずですから、

 

確実に問題解決の方向に向かわなくてはなりません。

 

その為には、各関節一つ一つの動き、ディテールを気にして動作を行う必要があります。

 

バーベルなどを押す時に肩関節が内旋するのか、外旋するのかでは、大きく作用が変わります。

 

内旋すれば、肘は外に開いて、肩は前方上方に動き首が短くなり、首の筋肉の緊張が強まります。

 

外旋すれば、肘は内に締まり、肩は内側下方に動き首は長くなり、胸椎が伸展して肩甲骨は安定性するので、

背中の筋肉を上手く使いながら押す事が出来ます。

 

この違いを知って、動かし方を身に付けるように練習をすれば、トレーニング効果が見込めます。

 

なので、トレーニングも練習が必要です。

 

ゴルフでいきなりコースに出ないのと同じで、ゴルフを楽しむ(効果)には、それなりのスキルを習得しておかないといけません。

 

トレーニングも効果を出すには身体の動かし方を練習しないと、面白くない(効果の出ない)ものになります。

 

 

何の為のトレーニングなのか?

 

前述のように、運動を楽しむのであれば、現状の身体を動かすスキルを使って、その範囲内で運動をすればOKです。

 

でも、何か目的を持って能力を向上させたり、問題解決を図るなら、新たな身体操作スキルを身に付けないと目的達成には至りません。

 

「動画で見たままやってるし同じように出来てると思うけど、狙った筋肉に効いていないし、何か違うな」

 

と思っている方は、トレーニングのディテールが違っている可能性があります。

 

トレーニングをして効果を出すなら、

まずは、トレーニングにも練習が必要な事を認識してみる事をおススメします。

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