ストレッチはポーズではなく感覚を優先する #102

1筋肉1ポーズではない

 

ストレッチをしようと方法を調べると〇〇筋のストレッチといって、伸ばし方がポーズと共に示されているはずです。

 

その通りにストレッチをすれば、大抵ちゃんと狙った筋肉が伸びます。

 

でも、何か伸び足りないなと感じる事もあると思います。

 

考えられる理由の一つとして、

本当に硬くなっている筋肉の箇所にアプローチ出来ていないから。

と思います。

 

WEBでも本でも動画でも、限られた枠内で情報を提示するので、1筋肉1ポーズくらいしかお伝えする事が出来ないのでしょう。

 

筋肉は骨に付着している起始、停止を繋ぐ筋繊維の角度分ポーズを変えてストレッチが出来ます。

 

角度を1度ずつ変えるなら、相当数のポーズが必要になります。

 

だから、1筋肉1ポーズでは足りないんです。

 

硬い角度を探る

 

ストレッチはその角度の中で、1番伸ばしづらい角度を探していきます。

 

〇〇筋が硬かったとしても、全ての方法で同じ硬さである事は考えにくいです。

 

経験上でも、たくさんのお客様をストレッチしてきましたが、同じ筋肉でもその筋肉内で硬さは違っています。

 

ですから、柔軟性を高めるなら、ストレッチする優先順位として、硬さを強く感じる角度から順に伸ばしていきます。

 

例えば、胸のストレッチであれば、

腕の角度によって伸びる箇所が変わっていきます。

 

○肩と肘を同じ高さ

○肘を肩より5cm上

○肘を肩より10cm上

 

3方向で伸び方が違う事を感じられると思います。

 

1つの筋肉の中で硬さを感じる角度を探していく事を考えると、ストレッチは効果を発揮していきます。

 

 

緩むまで時間をかける

 

ストレッチで柔軟性を高める大きな要素は時間です。

 

筋肉や個人による違い、日によっても違いがありますが、どちらにせよ、時間が必要です。

 

筋肉を緩ませるためには、その情報を送る受容器が反応するまで待たなくてはいけません。

それがどのくらいかは正確には分からないので、その時々で、筋肉が緩んでいるかを確認する事が大切です。

 

ストレッチをしていると、痛みが和らいできて、「もう少し伸ばせるかも」と感じる時がきますが、

それが緩んできたサインなので、その時まで待つ事がとても重要です。

 

ストレッチは行った時間に比例して効果が出ますが、

更に効果を上げるなら、筋肉が緩むまで待つ事を考慮すると良いですよ。

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