動かしすぎていませんか? #117

どこをロックするか

 

トレーニングを始めるとやり方が分からず、トレーニングマシンを見よう見まねで動かしてみる事が多いと思います。

 

その時の動かし方として、必要以上に大きく動かしている方が多い印象です。

 

何故か?

と考えてみると、

 

トレーニング→筋肉を鍛える事

 

が、

 

マシンを動かす→トレーニング

 

と思ってしまっているからかなと推測しています。

 

なので、とにかくウェイトを持ち上げようと必死になって、トレーニングマシンを動かしているのではないでしょうか?

 

トレーニング(筋トレ)というのは、安全に効果的に筋肉を鍛えることです。

 

マシンを動かしたり、ダンベル・バーベルを持ち上げれば、筋肉が安全に効果的に鍛えられるわけではありません。

 

ここに落とし穴があるように思います。

確実に筋肉に負荷を届けるには、

主動筋が動かす関節を、適切に関節可動域内で動かす必要があります。

 

他の関節が余計に動いてはいけません。

 

野菜や果物を育てる時に、日光や栄養を分散させない為に間引きするのと一緒です。

 

色々動かしてしまうと、負荷の分散が起こるので、鍛えたい筋肉が鍛えられません。

 

その為に、動かさない関節を設定して、徹底的に動かないようにロックします。

 

チェストプレスならば、

胸椎伸展、肩甲骨下制・内転位でロックです。

 

 

 

ルールを守る

 

このロックを外すと大胸筋が動かすのは肩関節ですが、この肩の水平伸展をどこまですれば良いかが分からなくなります。

 

設定した関節のロックはその種目を行う上でのルールです。

 

ルールを無視したり、持たなければ、何でもありで、方向性を持たない仕事となり、何を向上させる為の行いなのかが不明確で、

成果を出す事は出来なくなります。

 

前述のチェストプレスでは、

胸椎伸展、肩甲骨下制・内転位にロックした姿勢がルールなので、この状態のまま、

肩を水平伸展させれば、肘が僅かに体幹を過ぎたあたりで止まります。

 

そこが肩の最大可動域です。

 

ルールを守ると、引く動きはここまでなんです。

 

思っているよりも小さな動きとなります。

 

 

 

トレーニングは力比べではない

 

トレーニングというのは相手がいるものではありません。

 

相手と競うならそれはスポーツです。

 

トレーニングをしている理由がパワーリフティングであれば、より重いウェイトを挙げる事を考えますが、

身体作りの為であれば、筋肉に負荷を届ける事を考えればOKです。

 

その時に大事なのは、ルールを守ってトレーニングをする事。

 

そうすれば、怪我のリスクを最小限に出来るので、トレーニングが継続でき、確実に身体が変わっていきます。

 

トレーニングは力比べをせずに、筋肉への刺激を確実に加えられているかを考えると、

身体の変化を感じられるようになりますよ。

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