何が出来ないのかを見つける
パーソナルトレーナーの仕事をしていると、運動が昔から苦手というお客様は以外と多いと感じています。
だからこそ、パーソナルトレーニングを受けるからだと思いますが、
苦手な事を、ある程度歳をとってから始めるのは勇気がいる事でしょう。
それだけ多くの方が、身体の健康に関する関心と、トレーニング含むコンディショニングが結びつくようになったのだと感じています。
運動が苦手であれば、スポーツだけでなくトレーニングも、言われた通りに身体が動かない事は多々あるはずですし、その場面を何度も見てきました。
その時に、出来ない事を恥ずかしく思っていたり、悩んでしまう方もいらっしゃるのですが、
運動が苦手な方ほどその傾向が強いように思います。
実際は運動が得意な方も、初めて行う動作は上手く出来ません。
上手く出来るスピードが個々人で違うだけです。
どうして出来ないのか?
どこでつまづいているのか?
を見つけると、
解決に一気に進んでいく事が出来ます。
力むのは動かし方が分からないから
上手く身体が動かない時に、力んでしまって余計に動けなくなる事があります。
理由は、緊張しているからですが、
なぜ緊張するのかと言うと、上手くやろうとするからです。
失敗したくない。
恥ずかしい思いをしたくない。
など、ネガティブな感情を持ってしまうと身体は硬直してしまいます。
そんな中で、動こうとすればするほど出来なくなります。
ではどのようにすれば解決出来るのか?
出来る動きと出来ない動きを分類して、出来ない動きはなぜ出来ないのかを考えます。
例えば、
腹筋運動で骨盤後傾が出来ないなら、
仰向けなら出来るのか?
脚を上げたら出来るのか?
動かす感覚が分からないなら、他動的に誘導して動かす感覚を感じてもらうのか?
出来ない段階のどの位置にいるのかを見つけてあげて、
1段づつ進めてあげるとイメージが出来るようになってきて、上手く出来る方向に転がっていきます。
苦手な動きを強化する
つまづいているボトルネックを見つけて、その解決に取り組んだら、後は何度も繰り返して練習します。
上手くなるには反復練習しかありません。
脳に新しい動きのパターンを入力して定着させなくてはいけないので。
これは避けられない道です。
そのように動きを諦めずに強化していったら、どこかのタイミングで上手く出来るようになります。
このような流れで、出来ない事を一つ一つ潰していくと、どんどん出来る事が増えてきて、脳に運動経験が蓄積してくるので、
次に新しい動きにチャレンジした時には、以前より早く上達出来ます。
何か上手く出来ない動きがあれば、その動きを客観視して、動きを分解して見てみると、
解決策が浮き上がってくるはずですよ。