動かし方を指導するメリット #136

正しいフォームの必要性

 

パーソナルトレーナーの仕事は、顧客の目的達成の為の行動変容の完了です。

 

目的に向かった正しい行動変容が出来れば、あとは自動的に心身は変わります。

 

ですが、日々変化が起こるので、自分だけでその対応が不安であれば、(また痛みが再発したり、太ったり、体型が崩れたり)

継続してパーソナルトレーニングを受ける事で、損失の回避が可能となります。

 

行動変容と言ってもその内容は、身体作りの場合、運動・栄養・休養の3つの項目の変容ですが、中身は個人によって様々です。

仕事、家族、趣味、アレルギー、性別、年齢、住んでいる地域、

他、目標値によっても変わります。

 

その中で、健康やスタイルアップには、運動面ではトレーニングは必要不可欠なものです。

 

散歩やランニングでは、筋力や筋肉は付きませんので、体力を保つにはトレーニングは欠かせません。

 

そのトレーニングですが、効果的に行う為の正しいフォームがあります。

 

言い換えると、正しい身体の動かし方です。

 

日常生活以上の負荷を身体に加えるので、メカニカルなストレスが大きくなるので、怪我をしないような動かし方を身につけるのは、必須です。

 

そして正しいフォームを身につけるには、反復して練習しないといけませんので、その過程でトレーニングの継続が生まれますから、運動の習慣化がなされるメリットも起こります。

(これが実は1番重要かも)

 

 

 

出来ない事を出来るようにさせる

 

正しいフォームの習得に取り組むと、すぐに壁にぶち当たります。

 

それは、トレーナーの言われた通りに身体が動かない事に気づくことです。

 

いきなり、出来ない事を実感させられます。

 

これを出来るようにさせるのがパーソナルトレーナーの役目の1つです。

 

今までにした事のない動きは、身体が動かし方を知らないので脳にプログラムされておらず、神経伝達が上手くいきませんから思ったように動きません。

 

例えば、

 

ラットプルダウンで肩を下げてと指示されて、やろうとしても出来ない。

 

出来たと思っても肩甲骨を寄せているだけで下がっていない。

 

やっと下がっても肘も一緒に動いてしまう。

 

こんな事が起きます。

 

これらを一つづつ解消していって、出来ない動きを出来るようにしていくと、

今まで使われなかった筋肉に刺激が入るので、気になっていた部位が引き締まっていきます。

 

また、動かせていなかった関節が動くので、可動性が高まり姿勢改善にもつながります。

 

 

 

依存型ではなく自立型の指導

 

動きを改善しようとトレーニングをすると、複数箇所を同時に意識しないといけないので、頭が疲れます。

 

これは動作のプログラミングをしている過程なので、プログラム(動作パターン)が完成すればあとは自動化され、思うように身体を動かす事が出来ます。

 

出来ない事が出来るようになると、ものすごく嬉しい気持ちになります。

 

問題に立ち向かってクリアする快感は脳にも良いはずですから、脳トレにもなり得ると思います。

 

反対に、動きの指導が不十分で、正しいフォームの習得を後回しにしてトレーニングを進めてしまうと、

 

トレーナーがいないとトレーニングが出来ない、依存型のトレーニングとなってしまいます。

 

それでは、仮に目標の身体になってもリバウンドが待っています。

 

自分ではトレーニングが出来ないので修正不可能ですから。

 

これは行動変容した事になっていませんので、トレーニング指導の意味を持ちません。

 

正しいフォームを習得出来れば、自分でトレーニングが効率的に出来て、いつでも自分で身体作りをコントロール出来ます。

 

ただし、自分1人で行っていると、ズレが生じても気がつかない事がありますから、

定期的に信頼できるトレーナーに指導をしてもらう事が、

身体作りを安全効果的に進めて、フィットネスレベルを保つには有効でしょう。

 

細かな動きを意識してトレーニングをするのは、ゴールまで遠回りのように感じるかも知れませんが、

コスト削減と利益増大の両立できる、投資効果がとっても高い方法ですよ。

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