数値に囚われない
トレーニングは基本的にキツくて苦しい運動です。
なのでどうしても、設定した回数やセット数をクリアする為に、その数値に囚われてフォームを無視してしまう現象が起こります。
正しいフォームで行うとキツくて苦しいですから、その時間を短縮して早く終わらせたい為に、動作スピードを上げてフォームを崩してしまいます。
こうなると、何の為のトレーニングなのか?トレーニングの主旨から外れてしまい、効果を出す事が難しくなります。
重さ、回数、セット数などの数値はトレーニングを進める上でとても重要です。
重要ですが、その数がカウントされるには条件があります。
それは、正しいフォームで行う事。
正しいフォームと言うのは、そのトレーニングで鍛えたい動きや筋肉を的確に刺激する為に必然的な肢位です。
無視して行うと、怪我の確率が高まりトレーニング継続が止まり、身体作りが停滞もしくは後退します。
トレーニングは競い合いではない
スポーツは種目毎のルールの下で勝敗がつく運動です。
お互いに競い合い、それが楽しいです。
トレーニングは何かしらの能力を高める事を目的とした活動です。
なので筋トレは、筋肉の各種機能向上を目指す運動です。
筋力や柔軟性、協調性などを向上させて、狙いによっては筋肥大を起こします。
これらの能力は自分自身のもので、他者は関係ありません。
数値も基準として設けますが、必ずしもその数値をクリアする必要はありません。
クリアしなくても向上します。
大事なのは、どれだけ狙った筋肉に負荷を加えるか?です。
過負荷漸進性の原則に従い、正しいフォームで少しずつ負荷に打ち勝つようにトレーニングを積み重ねると、
狙った身体能力の向上が成されていきます。
正確に効かせる
その為には、筋肉に正確に効かせなくてはいけません。
効かせる=負荷が筋肉に届く
という事です。
(木島はそう捉えています)
負荷が強く入って正確に反復すれば、一過性の虚血状態となり痛みを感じます。
その痛みの手前の段階でも、的確に筋肉を活動させれば筋肉の収縮感を感じられます。
この状態にするには正しいフォームが必須です。
筋肉の収縮やストレッチ、どこの筋肉がその声を上げているのか?
狙った筋肉がちゃんと働いて掛け声を出しているのか?
トレーニングは、何キロ、何回行う事が身体作りのプラスになるのではなく、
狙った筋肉それぞれの筋機能向上が成されているかが重要です。
その為には、身体の外に意識を向けすぎずに、身体の中に意識を向けて、
感覚の精度を高めて行くと、身体を痛める事なく安全に効果的にトレーニングが続けられますよ。