いきなり筋肉を意識しちゃダメ
筋トレをする時に筋肉に意識が向いてしまうと思いますが、初めて行う種目や慣れていない種目を行う場合、すぐに筋肉に効いている感覚を得るのはかなり難しいです。
やった事のない、慣れていない動作はどのように動いたら良いのか分からないし、身体を動かす為の神経伝達が上手くいかないので、自分が思っているように身体が動かないはずです。
正しく動かないので、バランスを取ったり、軌道を修正したり、身体全体で余計な仕事をしなくてはいけませんから、筋肉達の役割分担が上手く機能せず、狙っている筋肉がスムーズに働く事は出来ないので、筋肉に効く感覚は得にくいです。
筋肉の効く感覚を得るには、まずはムダな動きなくスムーズに身体を動かす必要があり、正しいフォームを身に付けるのが早道です。
動作のイメージを持つ
正しいフォームを身に付けるには、まずはその動作のイメージを頭に入れておく事が必要です。
ちなみに、パーソナルトレーナーは動作イメージを持ってもらう為に、デモンストレーションをしています。
イメージを持つ為には、細かなディテールは無視して、スタートからフィニッシュまでの一連の動きを覚えます。
流れが分かったらディテールを調整していくのですが、この時に細かな注意点を気にしながらフォームを整えていきます。
スクワットであれば、
どんなスタンスで、どこまでしゃがむかを何となく覚えたら、
膝の向きや足裏の荷重点、目線や腕の位置などを修正していき、動作の肉付けをして完成度を高めていきます。
まずは関節から
イメージ作りが出来て、フォームも正しく習得したら、
筋肉に効かすスタートラインに立つ事が出来ます。
ただし、その前に意識する事として、いきなり筋肉ではなくて、関節に意識を持っていきます。
関節が正しく動かせられれば、狙った筋肉は確実に使われますので。
例えば、お尻を鍛えたいなら股関節を曲げなくてはなりませんので、
股関節前面で紙を挟んでいくイメージでしゃがんでいったり、お尻を後ろに引く動きをしたり、筋肉の前に関節運動を意識して身体を動かします。
上記のコツが掴めたら、筋肉に意識を持っていくと、ストレッチの感覚や使っている感覚、効いている実感が出てきます。
筋トレはステップがあるので、
動作イメージ→関節運動→筋肉
の順番で進めていくと効率的にトレーニング効果を得る事が出来ますよ。