複数同時意識がトレーニング効果を高める #172

上達の過程

 

トレーニングをして身体を変えたいなら、トレーニングを上手に行う事が必須です。

 

スポーツのパフォーマンスとは違って、

 

例えばゴルフなら、

 

そんなフォームでなんで飛ぶの?

 

どうしてコントロール出来るの?

 

みたいに、

 

めちゃくちゃなキレイとは言えないフォームで、スコアが良い方もいらっしゃいます。

(プロは皆キレイですが)

 

これは、スポーツは身体を鍛えるためのものではなく、勝ち負けを競うものなので、

どんな形であろうと、パフォーマンスが良ければ成功だからです。

 

ですが、身体作りは違います。

動きによって筋肉の種類や刺激量が変わるので、フォームがキレイなのは大前提となります。

 

キレイなフォームでトレーニングをするから、キレイで格好良い身体になります。

 

ただし、

すぐに正しいフォームを身につけられるわけではありません。

 

その過程は、

 

1.正しいフォームを知る

2.正しいフォームを意識しても上手く出来ない

3.正しいフォームを意識して上手く出来る

4.正しいフォームが無意識でも上手く出来る

 

となります。

 

もちろん4を目指します。

 

少なくとも3にならないと、トレーニングはうまく進みません。

 

 

 

動きの相殺

 

その正しいフォームですが、上手く行う秘訣は、

 

動きの相殺です。

 

フォームと言うのは、姿勢です。

 

動作は、決められた姿勢の連続体なので、

フォームを切り取った時に、どこであってもキレイな正しい姿勢でなくてはなりません。

 

反復動作の中で、毎回正確にその姿勢を取るには、動きの制御が欠かせないわけですが、

動きを制御するには、力の絶妙なコントロールが必要となります。

 

それは、表裏、右左の動きを適度に相殺させながら力の方向を安定させるの事で成り立ちます。

 

スクワットでは、

 

○爪先と膝の向きは同じ向き。

○骨盤は前傾位を保つ。

 

この2つは、反する動きとなるので、同時に2つを意識しないと、2つの事が成り立ちません。

 

爪先と膝の向きを揃えるために、膝を外に広げると、お尻の筋肉の力によって骨盤は後傾します。

 

骨盤を前傾させると運動連鎖で膝は内側に倒れます。

 

となると、2つの動きを同時に意識して、力を拮抗するように調整する事が求められます。

 

なので、特にスクワットのボトムポジションでは、

膝を開きながら坐骨を後ろに向けて、骨盤前傾を保つように力を相殺させて姿勢を調整します。

 

そうすると、安定した姿勢、フォームが得られます。

 

 

 

正しいフォームで行う

 

トレーニングは正しいフォームで行う事で、

ケガのリスクを極小化して、狙った筋肉を確実に働かせて効果を最大化出来ます。

 

その為には、各関節の運動方向を適切にコントロールする為に、

力の相殺をして安定した確実な反復運動が必須です。

 

そして、その力の相殺は、姿勢を安定させる安定筋の働きを活性化させますので、

トレーニングの主動筋を鍛えるだけでなく、姿勢をキレイに保つ効果も得られます。

 

トレーニング効果を最大化して、

且つ時間効率化して時間を有効活用したいなら、

 

正しいフォームの習得は必須ですよ。

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