姿勢矯正におけるストレッチの狙い #63

姿勢が崩れる原因

 

猫背、巻き肩、反り腰など、不良姿勢が気になる方はたくさんいらっしゃると思います。

なんとか姿勢を直そうと整体・ストレッチやヨガ、ピラティス、筋トレなどを試してみたり努力をされている事と思います。

 

でも中々思ったように直らない事の方が多いのではないでしょうか。

 

自分だけでは上手くいかず、プロを頼って整体やパーソナルトレーニングを受けてみると、直後は直った感覚が得られるけど、すぐに元に戻ってしまう、、、

 

どうして良姿勢が定着せず、姿勢がすぐに崩れてしまうのか?

 

理由は、生活の中にあります。

 

デスクワークや車移動、スマホの長時間使用など、良くないとさせる行動に限らず、同じ姿勢や同じ動きの繰り返しが続くほど、姿勢が崩れて行く確率は上がります。

 

トレーニングや運動していれば姿勢が良くなる訳ではありません。

 

実際にゴルフやランニングをほぼ毎日行なっている方や、筋トレをして筋肉が発達した方達の全てが姿勢が良い事はなく、

どちらかと言えば、デスクワークの方々と同じくらい姿勢が崩れている方の方が多いのではないでしょうか?

 

動けばいいってもんじゃありません。

 

同じ姿勢、同じ動きの繰り返しが不良姿勢を生みます。

身体は、その生活に適した状態に順応するので、偏った姿勢や動きに最適化していきます。

 

 

良い姿勢とは?

 

では、良い姿勢とはどのような状態なのでしょうか?

 

解剖学的には、

耳垂-肩峰-大転子-膝蓋骨の後ろ-外果の前

を結んだ線が一直線になるのが理想としています。

 

やはりこの姿勢を目指すべきと思いますが、結果的にこのアライメントになっている事が目指すところだと考えています。

 

無理矢理この姿勢にしようとしても、筋肉が引っ張りあって筋力を強く使ってしまいますから、消費エネルギーと疲労が大きくすぐに姿勢を保てなくなります。

 

長く保てないのであれば、姿勢が矯正された事になりません。

 

良い姿勢とは、

上記のアライメントを楽に保てる状態。

と考えます。

 

その為には、筋肉の長さを適正化する必要があります。

 

 

筋肉を最適な長さへ

 

筋肉はアクチンとミオシンが最適に重なり合う、力が1番出しやすい長さがあります。

各筋肉がこの長さ、自然長になれば筋力発揮が楽にできるし、筋肉の長さが短すぎたり長すぎたりせずに丁度良い長さが保たれ理想のアライメントとなり、良姿勢が維持出来ます。

 

そこで姿勢矯正では、

この状態にする為に、全身の筋肉を自然長に戻す事を狙ってストレッチをします。

 

筋肉は縮む事は出来ても筋肉自体で伸ばす事は出来ないので、外力を加えて伸ばす必要があります。

 

その為、ストレッチでは縮んで硬くなっている筋肉を伸ばして自然長に戻すように行います。

 

あくまで、短くなった筋肉を伸ばすので、自然長であったり、長くなっている筋肉はそれほどアプローチはしません。

自然長より長くしてしまえば、不良姿勢を招いてしまうので、どこでもストレッチをすれば良いわけではないです。

 

姿勢矯正においてストレッチは、

短くなっている筋肉を自然長に戻す為に行います。

 

なので、ストレッチをする時は、伸びにくい筋肉を選んで行う事をおススメします。

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