フォーム作りは支える箇所を意識する #314

動く部位に囚われない

 

トレーニングを始めると、まずは各種目の動かし方を知って、その後その動作で安全に効果的にトレーニングする為の、フォームを覚えます。

 

安全に効果的なトレーニングを行わなくては、トレーニングもどきになってしまい、

効果は得られず怪我をしてしまうかも知れません。

 

ではそのフォーム作りで大切な事ですが、動いている部位を意識し過ぎてはいけません。

 

例えば、胸のマシントレーニングのチェストプレスの場合、

 

押す事に意識を持っていかれると、肘を伸ばす事が優先されて姿勢の事に頭が回らず、

背中が丸まり肩が上がるので、首の過剰な力みが生じて、腕と首だけが疲れます。

 

これでは、胸は鍛えられず、不良姿勢や肩こりを助長して健康を害する可能性もあります。

 

どこで支えるかを決める

そうならない為には、どの関節をどのようなポジションでキープして、姿勢を安定させるかを考えて、その動作における支点を決めます。

 

その支点、支える箇所を決めたら、そこの関節は動かす運動方向に対してセット中、休むことなく力を入れ続けることで、姿勢を安定させます。

 

チェストプレスであれば、胸椎伸展方向(背中を反る)に力を入れ続けて、背中で姿勢を支えます。

 

そうする事で、胸郭の拡がりをキープして、大胸筋のストレッチをかかりやすくする事で、大胸筋への負荷を大きく加えられて、

且つ、肩関節が安定するので、大胸筋の収縮が適切に行われますから、

 

胸のトレーニングになり得ます。

 

正確な反復運動

トレーニングは、基本的に反復運動ですから、その反復を正確に行う事が効果に直結します。

 

正確に行わないと、筋繊維の活動が分散されて、狙った筋肉への刺激が弱まり、生理反応を起こす筋繊維数が少なくなるので、筋肉の発達は限定的になります。

 

また、動作学習効果も弱まります。

 

毎回違うフォームで行えば、上手くしたい動きの反復が少なくなるので、運動パターンの構築が出来ず、

いつまで経ってもフォーム習得が出来なくなり、トレーニング効果を得る機会が失われます。

 

その正確な反復運動をする為には、動かしたい関節を適切に動かす為の安定性を得なくてはいけません。

 

なので、動かさない関節を決めて、そこで身体を支えるように意識を集中させる事が重要となります。

 

そうすると、キレイな正しいフォームでトレーニングが出来るので、

身体を痛める事なく、動きと筋肉が鍛えられて、

 

目的のトレーニング効果が早く得られますよ。

 

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