ベントオーバーは骨盤の回転を考える #78

ベントオーバーとは

 

頭から骨盤まで一直線にして上体が床と並行まで深くお辞儀したポジションを、

ベントオーバーと呼びますが、

 

このポジションを取るエクササイズとして、

 

○デッドリフト

○ベントオーバーローイング

 

が挙げられます。

 

その他にも色々ありますが、トレーニングを進めていくと、身体への刺激をマンネリ化させないように様々な刺激を加えていきますが、

その時にこのベントオーバーの姿勢を作って保てる能力があると、トレーニングのバリエーションが増します。

 

また、身体の背面強化による姿勢改善にも効果的です。

 

しかし、この姿勢をとる事は結構難しく、ハムストリングス(腿裏)の柔軟性が低いとそもそも出来ないので、

立位体前屈で、膝を真っ直ぐ伸ばした状態で指先が床につく程度の柔軟性は必要条件です。

 

なので、ハムストリングスの柔軟性が低いのままで、デッドリフトをしようとしても上手くいく事は困難ですから、

デッドリフトをしても中々思った通りに出来ない方は、ハムストリングスの柔軟性をチェックしてみてください。

 

 

坐骨を天井へ

 

ただし、柔軟性が高いだけでは上手くベントオーバー姿勢を作る事が出来ない場合も多々あります。

 

なぜなら、股関節の曲げ方が分からないと出来ません。

 

ヒップヒンジと言われる動きですが、股関節を支点にして、大腿骨の上で骨盤が回転する動きです。

 

腰を曲げてはいけませんので、ただ身体を折り曲げれば良いわけではないです。

 

ポイントは骨盤の回転です。

 

骨盤を前傾させていくのですが、胸や頭から動かそうとすると腰が曲がってしまうので、

お尻の付け根、坐骨を天井方向に向けていくようにすると坐骨が上に上がっていくので、必然的に骨盤は前傾していきます。

 

この時にアゴは引いて肋骨を下げるようにしておくと、腹圧が入り腰の反り過ぎを防止出来ます。

 

 

姿勢を優先する

 

ベントオーバーの姿勢で行うエクササイズとして、ベントオーバーローイングを挙げましたが、

ベントオーバーはこの姿勢を保つ事が大変なので、この姿勢のままローイングをすると姿勢が崩れやすくなります。

 

疲労が溜まってくると引けなくなるので、上体を起こして楽に引こうとする代償動作が起こります。

 

こうなると、僧帽筋上部をより使ってしまうので背中と言うより首のトレーニングになってしまいます。

 

こうならない為には、ベントオーバーの姿勢を保つ事を優先して肩甲骨から引く意識を高めると良いです。

引けなくなったらセット終了、フォームを優先してください。

 

フォームの保ち方は、

坐骨を天井に向け続ける事。

 

この意識を持つ事で骨盤前傾が維持できます。

 

背面のトレーニングをする時にこのベントオーバー姿勢をする事が出てきたら、

姿勢を保つ事を優先すると、狙った部位への効果と姿勢改善に役立ちますよ。

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