年代別の身体作りの変化
こんな身体になりたいと思う理想は、その時に置かれている状況によって、変わるものです。
学生の時にスポーツをしていれば、そのスポーツに有利な身体能力が欲しいだろうし、
その為の時間は比較的作りやすいはずです。
(塾や他の習い事、バイトで忙しいという方もいると思いますが)
20〜40代前半くらいでは、見た目の格好良さを求める方が多いです。
体力があり、結婚、出産などライフイベントが重なる時期で活動的な年齢ですから、
筋肉が適度にあって、腹筋は割れていてスリムな体型になりたいと思う方が大半だと思います。
40代後半から60代前半になると、見た目の良さも気にしますが、将来の健康に意識が高まる傾向が強いと感じます。
ご両親が高齢になり、同年代の周りの方々が病気をしたり、
健康意識が嫌でも高まってくる年代です。
60代後半以降は、ご自身の病気や怪我からの健康への不安や、今後の体力低下の心配など、
死ぬまで自分の足で歩きたい。
という、体力維持を願う方が多いです。
価値観と現実の生活
このように、年代によって自分の置かれている状況が変わりますから、身体に求める機能も変わっていきます。
これは年代によってだけでなく、
どんな生活、どんな自分で在りたいかのような、価値観によっても変わります。
価値観を表すのが、ファッションや職業、働き方や趣味、住む場所や家具、移動手段、他、色々ありますが、
身体もその一つだと考えています。
ただ問題なのは、
自分の価値観と理想の身体がミスマッチを起こす事です。
例えば、
筋肉を付けて健康的で引き締まった身体にするには、食事コントロールやそれなりの時間をトレーニングにかける必要があります。
でも、仕事が忙しくて趣味も楽しみたい。甘い物も食べたい時に食べたい。
自然環境豊かな場所に住みたいので、通勤に時間がかかる。
この生活だと、トレーニングの時間確保が難しく、トレーニングをするなら寝る時間を削る事になり健康を害します。
生活の優先順位
この理想と現実のギャップを埋めるには、どんな生活を送りたいのかを価値観の軸に据えて身体作りをすると、上手くいくと考えています。
なぜかというと、送ってきた生活を表すのが身体だと考えているからです。
なので、自分の生活の優先順位を付けて、時間の配分をしていくと、生活リズムが作りやすいですし、
おしゃれを楽しみたい事が上位にあれば、好きなファッションに対する似合う身体の為のトレーニングや食事を配慮したり、
仕事を頑張りたいなら、仕事への時間(労働時間+学習時間+人間関係構築)を優先するので、
健康を害さない程度に、運動をすると良いと思います。
食べる事が大好きなら、必然的に摂取カロリーは増えるので、健康を維持できる範囲の体重管理と運動を取り入れると、
楽しみと健康を両立出来ると思います。
生活と身体は表裏の関係でセットです。
もし、なりたい身体とのギャップがあるのなら、
生活を見直して優先順位を明確に付けてみると、身体作りの方向性が見えてきますよ。