身体作りは目的・目標が移り変わるもの #171

身体の変化

 

身体作りは一生同じ事は出来ないはずです。

 

80歳で20歳と同じトレーニングは出来ないでしょう。

(出来るかも知れませんが、その数は少ないはずです)

 

10代でスポーツをしているなら、身体の発達に応じてトレーニング内容を変えないと、効果的な身体作りは出来ないので貴重な時間が無駄になります。

 

20〜30代では、ガンガンスポーツやトレーニングができると思います。

 

回復力や気力も高いので、多少無理も出来るでしょう。

 

40代を過ぎれば疲れやすくなったり、寝ても疲れが抜けない感覚が出てきて、四十肩と言うように、身体のどこかに痛みが出てきたりします。

50代では、女性は特に閉経が起こりますので身体の大きな変化を感じて、体調面から精神面にかけて今までとは違った感じ方となり、身体との向き合い方が変わります。

 

60歳を超えれば筋肉の萎縮が加速してきて、膝、腰、目などの不具合が表出してくるでしょう。

 

このように、年齢によって身体に起こる影響があり、それに対応するように意識が向くので、身体作りも変わってくるはずです。

 

 

 

生活の変化

 

10代は学業と部活、その他、学生といっても忙しい日々を送りますが、多くの場合生活は親に守られ目の前の事に集中出来ます。

 

20代では、働き出して自分で稼ぐ事を体験していきますが、会社員であれば、上司の助けを借りながら仕事をこなしていくので、

 

プレッシャーや時間に余裕があり、身体作りにも時間をかけられます。

 

30代になると、仕事でも責任が増えたり、家庭を持ち子供も出来れば、生活を守る為に考える事は多くなります。

 

当然、身体作りにかける時間やお金もなくなり、効率的な方法を取らないと身体作りの成功は低くなります。

 

40代は更に仕事が忙しくなり、上司部下とのコミュニケーションを緻密に行う事が必要ですから、精神的な疲労が高まります。

 

また、子供の進学費などお金も必要になり、悩み事は多くなり、その上で身体作りを行うのは、かなり計画的に実行しないと、ただ疲れるだけになってしまいます。

 

50代となると、親の状態を見ると将来の自分のイメージが鮮明化してきて、健康な身体に対する欲求が増して来ます。

 

格好良い、キレイな身体作りから、健康な身体作りに思考が切り替わる時期です。

 

60代以降は、痛みなく身体が動き続けるようにトレーニングをする事が多いはずです。

 

病気の確率も高まりますので、食事や睡眠など、健康を気にした生活習慣にもより関心が高まると思います。

 

 

 

予想する未来の変化

 

このように、年代毎に身体の余裕と、心の余裕、経済的な余裕が違います。

 

それらのバランスを取って、身体作りの方向性を決めていかないと、

自分の身体や身体作りの活動がストレスの原因となってしまいます。

 

2〜30代までは、モテるための身体作りで良いし、

 

40代は、健康を保ちながら、筋力や柔軟性を保つコンディショニングを行い、

 

50代では、病気や障害予防を頭に入れつつ、筋力や柔軟性を低下させずに、出来れば高める事も目指して身体作りを行う。

 

60以降は、自分の足で歩き続けられるように、体力全般を高める意識を持ってトレーニングをして、

バランス力が落ちないように、コーディネーションも鍛えると良いと思います。

 

歳を取れば、病気や障害のリスクは高まるし、老化によって体力は落ちます。

 

ライブイベントや自分の生き方によって、生活の状況は変わるだろうし、

それによって、どんな身体が今、適切なのかも変化します。

 

これらを無視してトレーニングをすれば、身体も心も不健康になるかも知れません。

 

腰や膝が痛いのに、痛みが出る動きを繰り返したら悪化します。

 

面倒だからと言って、何もしなければ将来寝たきりになるかも知れません。

 

痩せたいと思っていてもお菓子が辞めやらないなら太ったままです。

 

どんな自分になりたいかによって、身体作りも変えていかないと、望みが叶わない可能性があります。

 

今の自分の身体と向き合って、将来の自分をイメージした時に、行うべき必要な事があれば、

今すぐ身体作りの内容を再考してみると良いと思います。

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