積み上げない、削ぎ落とすボディメイク #168

筋肉痛って必要?

 

筋トレをすると筋肉痛の有無を気にされたり、

 

周りから

 

「筋肉痛がないと意味がない」

 

と言われたり、

 

このような事を聞く事が多いです。

 

では果たして、筋肉痛がないと筋トレ効果はないのでしょうか?

それは目的によります。

 

もし筋肉を今よりも付けたいのであれば、筋肉痛はあった方が良いです。

 

筋肉を太くするには、物理的な刺激が有効で筋組織の破壊は重要です。

 

ですから、筋肉を付けたいのに筋肉痛がないのであれば、フォームや負荷の見直しをした方が良いです。(もちろん栄養も)

 

次に、姿勢改善やシェイプアップ(筋肉を付けない)の場合はどうか?

 

これは筋肉痛はなくてもOKです。

 

これらは体型の修正なので、気になる箇所はこれまでにあまり使わなかった筋肉達ですから、

初めはそこの筋肉痛が出る事がありますが、徐々に反応は弱くなります。

 

そもそも、これらの目的の場合、筋肉を太くしたくないので、筋肉を太くする要因の筋肉痛(メカニカルストレス)を過剰に与える事をしちゃダメです。

 

トレーニングの負荷や量は大きくなりすぎないようにコントロールする必要があります。

 

筋肉痛があった方が筋トレをした気になるので、求めてしまうし、ないと不安になるものですが、

姿勢改善やシェイプアップであれば、筋肉痛よりも、

 

関節可動域の変化や洋服を来た時の変化、各パーツのサイズ、見た目の変化(写真を撮って記録しておくと良いです)など、

別のチェック項目を用意しておくと、目的に沿った評価が出来ます。

 

 

 

いらないものを削ぐ

 

筋肉を付けないで身体を引き締めたい場合、

 

なぜ「筋肉を付けたくない」のか

 

を考える必要があります。

 

ムキムキになりたくない、、、

 

太くしたくない、、、

 

要はサイズダウンしたいはずです。

 

では、どうしてそのように思うのか?

 

ある特定の部位の太さが気になっているからです。

 

首、腕、腿、ふくらはぎ、

 

これらの部位が該当します。

 

ここの筋肉の発達は要らないので、反対の小さくしていく事をしなくてはなりません。

 

理想の身体と今の身体を重ね合わした時に、はみ出している部分を削ぎ落としていくイメージで、トレーニングを進めます。

 

どのようにするのかと言うと、

 

小さくしたい筋肉をなるべく使わないような身体の使い方でトレーニングをして、その代わりとなる部位を使うように身体を動かします。

 

筋肉が発達している理由は、その筋肉を使っているからです。

 

細くする方法はその筋肉を使わないようにする事なので、

そのように動かすフォームをしつこく繰り返して身に付ける事が、

 

削ぎ落とすボディメイクとなります。

 

 

 

形を作り変える

 

ただ、筋肉を小さくする事がスリムで引き締まった身体になるかと言うと、そうではありません。

 

今の形のまま、ただ小さくなっても形はそのままなので、キレイにはなりません。

 

身体全体、各パーツをそれぞれ縦長に見えるように形を作り変えて、組み直す必要があります。

 

その為には、

 

○動かす順番(キネティックチェーン)

○同一軌道

○最大可動域

 

これらがポイントになり、正しいフォームで行う事に繋がります。

 

そうすると、背筋、肘、膝が伸びて、縦長のスタイルが作られ、

その上で、要らない筋肉のボリュームがなくなっていくと、

余計なものが削ぎ落とされた、スリムでバランスの取れた身体に変わっていきます。

 

ボディメイクは筋肉を付けるだけが方法ではありません。

 

目的に応じたトレーニングをデザインしないと、反対の方向に行きかねません。

 

自分の目的に合ったトレーニング方法を選んで、理想の身体を目指しましょう。

関連記事

  1. ヒップアップは負荷の配分をデザインする #586

  2. 筋肉ではなく骨の動きを意識すると痛める事なくトレーニング出来…

  3. スクワットは目的に応じてしゃがむ深さをコントロールする #3…

  4. スリムになる為の肩甲骨の使い方 #195

  5. トレーニングを日常生活に活かす方法 #226

  6. 腰痛がなくなってからがトレーニングのスタート #451

PAGE TOP