トレーニングは自分の身体に合わせてカスタマイズする #241

見本は例外

 

トレーニングの本や動画で紹介されていたり、トレーナーが見せるフォームの見本は、

全て例外です。

 

細かく見ると、微妙に関節角度が違っていて、全く同じ動きをしている事はありません。

 

骨の長さ、筋腱の付着部、柔軟性、関節構造など、人それぞれ違うし、

怪我や障害によって変形している場合もあります。

 

ですから、見本の通りの範囲で動く必要はなく、

見本の使い方は、動作イメージを掴む為に参考程度に捉えておくくらいで十分です。

今の自分の身体に合わせた動かし方を見つけてトレーニングする事が、

トレーニング効果を出すには重要です。

 

 

何をするかではなくどのように動くか

スクワットで深くしゃがむ事が出来ない。

 

ヨガのポーズで、手が後ろで組めない。

 

のようなお悩みを聞きますが、

 

「出来なくて良いです」

 

とお答えしています。

 

目的がそのお悩みの解決であれば、そのクリアする為の指導をしますが、

 

今身体に起こっているどんな問題を解決したいのかを聞くと、

上記の動きが出来る事は不要である事が多いです。

 

スクワットで深くしゃがむ事が大事なのではなく、

 

腰と膝が痛まない股関節の動きが主動になっているかが大事で、それによって、股関節周りとコアが鍛えられて、

 

膝痛や腰痛の改善に繋がります。

 

後ろで手を組む事は特に意味を持たず、(ヨガの事は良く知らないので、ヨガとしての意味があればすみません)肩が緩く背中が硬くてもクラッチ出来る方はいます。

 

身体にとって大事なのは、胸郭ユニット全体の可動性。

 

肩だけで動かすのではなく、腕の動きに肩甲骨がついていっているか?

 

背中の動きが伴っているかが重要です。

 

そうしないと、肩・首・腰を痛めてしまうかも知れません。

 

 

目的達成出来ればOK

見本のような形を追うのではなく、見本の各関節の運動方向に着目して、(見本の動きが正しい事が前提)その方向に関節が動いているのかを意識して動かすと、

 

身体機能は高まっていきます。

 

腰痛や膝痛の改善。

 

ヒップアップ

 

背中の引き締め。

 

のようなトレーニングによって得たい目的を達成出来れば、トレーニング成功です。

 

見た目では大きく動けて見本のように見えても、

関節運動が不適切であれば、怪我をしたり、腿や首・肩・腕が太くなったり、

目的とはかけ離れた身体になってしまいます。

 

トレーニングは、今の自分の身体の関節可動域内で正しい方向に動かして、

適度な負荷を加えていくように、

 

自分だけのカスタマイズしたトレーニング方法で行うと、

少しずつ身体が向上していき、目的達成に近づいていきますよ。

 

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