いきなりエンジン全開にはならない
何かスポーツをする時は、その競技の基礎となる技術から学ぶと思います。
勉強でも、算数では数字を覚えた上で足し算引き算、桁が多くなった計算をして、九九を覚えて掛け算割り算をするといったように進む。
このように学校で習ったと思います。
トレーニングも基礎があり、簡単なものから徐々にレベルを上げていきます。
これは負荷だけの話ではありません。
何kgの重さ、何回、何セットのような負荷量を考えていくのは先の話で、
まずは、そもそもトレーニングが出来る身体の強さや柔軟性があるかを確認しないと、
行いたいエクササイズが出来ないし、負荷をかける事で怪我をする確立が上がってしまいます。
トレーニングにおいても、トレーニングをする前の準備が必要です。
この事を知らずに、いきなり負荷をかけてエンジン全開でトレーニングをしても、
効果が出ないばかりか、身体を痛めてトレーニングを続ける事が出来なくなり、身体作りが失敗してしまいます。
今の身体は動ける状態ですか?
そうならない為には、今の身体の状態は、行いたいエクササイズが出来るほど、動ける能力を持ち合わせているのか、確認する必要があります。
猫背を改善したいから、背中のトレーニングをした方が良いと聞いて、
ラットプルダウンという、上にぶら下がっているバーを下方に引くエクササイズをしようと思っても、
肩や胸椎、肩甲骨周りが硬く、バンザイをした時に腰が反るような柔軟性の状態では、
フォームを作る事が出来ないので、ラットプルダウンは出来ません。
この状態で行えば、肩・首・腰を痛めてしまう事が予想されます。
この場合は、まずは、肩や背中の柔軟性を高める事からスタートするのが最良です。
力が入る姿勢がある
トレーニングをするには、筋肉が力を発揮して負荷コントロールをする能力が必要です。
その為には、スキルが必須ではありますが、力を入れたい筋肉が、力をしっかりと出る姿勢をとる事がとても重要になります。
トレーニングで効果を出すには、各エクササイズのフォーム習得が不可欠で、
フォーム習得という、トレーニング前の準備が必要です。
ですがその前に、前述の力を出しやすい姿勢があって、それがフォームではあるのですが、
その姿勢を取る為の可動性や動かし方を身に付ける事が必須となります。
フォームの前に姿勢を取る能力の確保という
準備の為の準備
をしておかないと、
怪我や筋力の頭打ちがすぐに来て、
トレーニングで効果を出すのが遠のいてしまいます。
トレーニングはいきなりバーベルやダンベルを使ったり、マシンで重い負荷を使う前に、
フォームや可動性といった、
準備を怠らない事が成功の秘訣ですよ。