フォーム習得には柔軟性が必要
前回、トレーニングを進めるステップとして、
1.トレーニング種目のフォームを知る
2.フォームを習得する
3.負荷設定をして実行
4.負荷を上げる
この4ステップがあるとお話ししました。
そして、2のフォーム習得がとても重要であると言う事も。
しかし、フォーム習得をするには持ち合わせているべき能力が必要で、
それは柔軟性です。
行おうとする種目の動作に十分な柔軟性がなくては、狙っている肢位に至りませんので、
すなわち、フォーム(姿勢)を取る事が出来ませんから、フォーム習得のスタートラインに立つ事が叶いません。
ですから、
もし、行いたい種目にチャレンジした時に関節可動域が不十分であったならば、
柔軟性を高める為のストレッチやフレキシビリティエクササイズを行う事が、先決となります。
柔軟性は足りていますか?
例えば、
デッドリフトやスクワットをしようとした時に、
立位体前屈で指が床に付かないのならば、背面の筋肉・関節の可動性が不十分となります。
その場合、まずは、背面の柔軟性を高める事を優先してトレーニングを進める事が推奨されます。
不十分な関節可動性のままトレーニングをすると、
ご自身の関節可動域の範囲内で動く分には問題はありませんが、
その範囲を超えて動かしてしまうと伸ばされていた筋肉はもう限界ですから、伸びる余地はないので、他の部位で動きを補う代償動作が生じます。
それはフォームが崩れている事を意味しますので、
身体に悪影響を及ぼす確率が増してしまいます。
モビリティファースト
トレーニングを進める時の考え方の1つに、モビリティファーストの概念があります。
モビリティと言うのは、
とりたい目的の肢位を代償動作なく完遂出来る能力です。
これは複合的な能力ですが、可動性を表していますし、柔軟性も含む能力です。
目的の肢位ですから、トレーニングではフォームを指しており、
モビリティが不十分であればトレーニングフォームが正しく行われず、習得する事は不可能となるので、
必要なモビリティを先に獲得しておく事が、トレーニングをする為の準備として不可欠な事となります。
正しいフォームを習得して、理想の身体を作り持続させるには、
ご自身の柔軟性をチェックしてみて、不十分であれば、
柔軟性を高めるトレーニングから始めると、スムーズに身体作りが進んでいくはずですよ。