正しく「動く」から筋肉に「効く」 #41

100点を目指さない

 

トレーニング指導では、お客様自身が狙った筋肉に意識的に効かせられるようにする事が、トレーニングスキル上達の1つのゴールではありますが、指導を開始してすぐにゴールを目指す事はありません。

そこに至る為のステップがありますから、そのステップを順に追ってトレーニングを進めていきます。

 

筋肉に効かせるスキルが必要なので、それを身に付けるまでは根気よくトレーニングを続ける事が、効果を出す為のベストな選択であるはずです。

 

だから、生まれて初めて行うエクササイズで思ったように筋肉に効くと言う事はかなり確率が低い事で、

それを望んでもギャンブルのビギナーズラックのようなものですから、スタートしてすぐに100点を目指すのは得策ではありません。

 

しかし、お客様からすると、すぐに筋肉に効いて効果実感を得たいはずで、思ったようにいかないと落胆したり、逆効果と思ってそのエクササイズを嫌がる場合もあります。

 

なので、良くあるケースとしては、ランジでお尻に効かせたいのに前腿に効く感覚が出てしまう事。

 

女性の場合、脚を太くしたくないので前腿が筋肉疲労を起こす事を気にされる方が多いです。

 

ですが、ランジが最良の選択であって最大の効果を出す為には多少の時間が必要な場合、

別の方法をとって遠回りをするよりも、少しハードルが高くても前に進んだ方が、より早く身体が変わる確率が高まります。

 

 

まずは正確に動く

 

前腿に効いたとしても、安心して欲しいのはちょっとやっただけで筋肉が太くなる事はないと言う事。

 

もし太くなったと感じるなら、

それは太って体脂肪分の厚み、

もしくは、筋肉痛があれば筋肉の腫れなのですぐに腫れは引きます。

 

また、回数やセット数の設定で筋肉の発達をコントロールしますから、10〜15回、1〜2セットくらいなら筋肉が大きくなる事は考えにくいです。

(以前に筋肉で今よりもサイズが太かったら元に戻る可能性はあります。また個人差ももちろんあります。)

 

新しい種目をする時は、初めのステップはフォーム習得となります。

(その前の準備として、痛みや可動域チェックと必要であれば可動域の拡大が必要です。)

 

これを無視する事は出来ません!

 

行う種目の動かし方を正確に反復出来るようにする事がまずは1番重要です。

その時に、ランジであればお尻に効いた感覚を感じなくてもOKです。

正しく動いていれば、トレーニング中に効いた感覚がなくても、翌日狙った筋肉の筋肉痛が出ていたりします。

 

 

筋肉に効くのは最終段階

 

フォーム習得したら、動かす時の意識に余裕が出るのでそうなった時にお尻への意識を強めると、お尻に効く感覚が得られます。

 

このように、筋肉に効かすにはステップがあって、思ったように筋肉へ意識を向けて効く感覚を得るのには時間がかかります。

 

それは、どんな事でも一緒な事で、スポーツ、仕事、芸術、他なんでもスキルがありますから、トレーニングも等しく上達には反復練習が欠かせません。

 

面倒ではありますが、フォーム習得に至れば

自分の思ったようにスタイルを変えていけるので、その能力を手に入れるまでコツコツ頑張ると一生ものの財産が手に入りますよ。

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