スプリットスクワットでニーインする時の修正方法 #74

膝の動く方向

 

スクワットの種類の中でスプリットスクワットという、足を前後に開いて行うスクワットがあります。

 

木島はこのスプリットスクワットをよく使いますが、一般的なスタンスよりも狭くしてシングルスクワットに近い形で行っています。

 

スプリットスクワットもスクワットと同様、膝が内に倒れるニーインというエラーが起こりますが、スタンスの特性で普通のスクワットよりニーインしやすい傾向にあると感じています。

 

ニーインの起こる理由として多い動きは、しゃがんだ時に母指球方向に荷重の移動が起こる事です。

 

母指球は足の内側に位置していますから、母指球方向に動くと膝は内側に倒れニーインとなります。

 

 

上体の角度

 

また、上体の角度を床と90度、真っ直ぐ保とうとすると膝から動きやすくなって、膝が前方に動きますから母指球方向に膝が移動して、ニーインしてしまいます。

 

なので、上体の角度は前方に傾かせると膝は前に動かなくなるので効果的です。

 

膝を前に出さないでしゃがむには、股関節を曲げてしゃがむ事となりますので、骨盤の角度が前傾となります。

 

骨盤を前傾に持っていくには、股関節から動き出してしゃがむのですが、

ポイントは、ボトムポジションまで股関節を曲げる事を意識する事です。

 

股関節を曲げると膝の向きは外向きになっていくので、母指球方向に動きませんからニーインは起こりません。

 

途中で意識が抜けると、骨盤が後傾方向に動いて膝が前に出ていきニーインしてしまいます。

 

 

足裏と力のベクトル

 

しゃがむ時は股関節から曲げるようにしますが、

立ち上がる時はどうするかと言うと、足裏で床を真下に押すようにして立ちます。

 

真下に押せばその反力、力のベクトルが真上を向きますので膝はブレる事なく立ち上がれます。

 

ブレる時は、力の方向が前後・横方向にズレている可能性があります。

 

これは、ニーインしやすい状態となりますから、

 

このような時は、立ち上がる時に足裏が全て接地した状態を保つ程度に膝を外に開くと、

大腿骨頭が寛骨臼窩に押し付けられて股関節が安定するので、膝が内側に倒れる事なく下に押せるのでニーインする事なく立ち上がれます。

 

スプリットスクワットでニーインさせない為には、

 

股関節を曲げながらしゃがんで、

足裏で真下に押しながら立ち上がる。

もしくは、膝を少し外に開きながら立ち上がると、

 

ニーインする事なくスプリットスクワットが出来て、

お尻にしっかり効きますよ。

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