猫背を直す立ち方 #91

重心位置を上げる

 

猫背矯正を行う上でやるべき事は、

 

重心位置を高くする事です。

 

猫背は胸椎後弯が亢進している状態ですから重心が後ろに移動し、バランスをとるために頭部は前突して前後方向に脊柱が曲がるので、縦の長さが短くなり重心位置が下がります。

 

これの反対の事をすれば脊柱は縦方向に伸びて、重心位置が上がり猫背が矯正されます。

 

身長測定の時のように、アゴを引いて背筋を伸ばせば身長が高くなるのと同じです。

 

この重心位置が高い状態を、どれだけ1日の中で保てるようにするかが、猫背矯正の狙いとなります。

 

 

掌の向き

 

重心位置を高くするには、骨を下からなるべく真っ直ぐに縦方向に積み上げるように配列させる必要があります。

 

踵骨-距骨-脛骨-大腿骨-骨盤-腰椎-胸椎-頚椎-頭蓋骨

 

を縦に並べます。

 

上手く並べる為には、足部のアライメントも整えておく必要があるし、

腕も身体の横に位置させておかないと、重心がズレます。

 

日常生活では当たり前ですが身体を動かします。

 

腕を振って歩いたり、パソコンやスマホを使うのに腕や手を身体の前方に置いたりします。

 

その影響で、肩の内旋によって肩甲骨が前方に引っ張られて肘が外を向いて曲がり、

腕も前方に移動して胸椎後弯を誘導されないように注意が必要です。

 

その防止のために、掌を身体の内側に向けておく事を意識すると、

肩は外旋して肩甲骨は内転下制、胸椎の伸展を促し背筋が伸びて、重心位置を高く保つ事が出来ます。

 

普段の生活から掌は正面ではなく、内側を向くようにしておくと猫背矯正の定着を促進します。

 

 

お尻・お腹・背中で支える

 

掌を内側に向けると背中が締まる感覚が得られます。

 

背筋が伸びたような感覚です。

 

更に姿勢を安定させる為にはお尻を使って骨盤の角度を適正化させると良いです。

 

股関節外旋筋が機能するように、内くるぶしの少し前方に荷重するとお尻が反応して骨盤角度が良好になります。

 

立ち姿勢であれば、

 

踵を合わせて爪先を45度外に向けて、膝と膝の内側を合わせるように膝を伸ばすと、

お尻がギュッと締まってお腹にも力が入り腰が真っ直ぐになって、背筋も伸びるので、

お尻とお腹、背中に力が入って、身体が真っ直ぐ重心位置の高い姿勢を作れます。

 

猫背矯正を目指すなら、日常生活では、

 

○掌を身体の内側に向ける

○立ち姿勢では膝と膝を合わせてお尻を締める

 

上記を意識してみると、背筋が伸びたシャキッとした姿勢になりますよ。

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