腰が痛くならない腹筋の鍛え方 #32

腹筋の機能

 

腹筋もまた腕立て伏せと並んで、家で出来る筋トレの代表格ですよね。

小さい時からやってる、やらされた、筋トレの1つです。

 

さて、腹筋運動と言えば、上体起こしが頭に浮かぶと思いますが、

床から上体を起こす事を繰り返す、あの運動です。

 

この上体起こしですが、数回行うと腰が痛くなる方が一定数いらっしゃいます。

腹筋をしているのに腰が痛くなるので、このような方は、自分は腹筋が弱いと思って苦手意識を持たれる方も多いです。

弱いから鍛えようと思っても腰が痛くなるので、出来なくて諦めていらっしゃる方も多いように感じています。

 

ですが、やり方を正しくすれば痛みは出なかったり、いつもより多い回数出来たりします。

 

そのやり方ですが、腹筋の機能解剖を考えれば答えが出てきます。

腹筋は骨盤と肋骨に付いていて、腹筋を活動させると基本的な動きは腰を丸める事(腰椎の屈曲)です。

 

 

腰はずっと丸める

 

上体起こしは脚の力も使って起き上がりますが、他の腹筋運動としてクランチやアブドミナルカールのような、上体を丸め込むような動きの腹筋種目があります。

腹筋単体を鍛える場合は、上記の種目を行なう事が多いと思います。

 

クランチやアブドミナルカールをすると気づくと思いますが、動きは思っているより小さいです。

 

この小さい動きを超えて動かそうとすると股関節の筋肉を使ったり(腸腰筋、大腿直筋など)、反動を使って上体を起こそうとしてしまいます。

この時に腰を反らす動きが伴い、腰に痛みが出てしまいます。

 

そうさせない為には、

腰をセット中ずっと丸めておく事。

 

腹筋の機能は腰を丸めるなので、

ずっと丸める意識を持って力を抜かずにいると、腰は反らずに腹筋の反対、腰の筋肉や関節へのストレスが軽減して痛みが出にくくなります。

 

 

集中力が大事

 

これら動作の中で特に気にする事は、上体を倒す時。

この時、腰が反りやすくなるので骨盤から腰椎一つづつ倒していくように丁寧に動かしていきます。

こうすると、腹筋の力も抜けずに上手に腹筋運動が出来ます。

 

また、力を抜かないようにすると腹筋にとっては長い時間力を使っていなくてはいけないので、どんどん疲労が溜まってキツくなります。

 

腹筋は持久力がある筋肉ですから、トレーニングは強い力発揮というより、力を出し続ける方法をとった方が鍛えられるし、機能強化にもなります。

 

しかし、休まず力を出し続けるのは筋肉が熱くなるように痛くなるし心理的にキツイです。

 

ですが、腹筋トレーニングはこのキツさと付き合ってやり切るととっても効果的ですから、

腹筋をする時は、

覚悟を決めて集中力を高く保ちフォームを丁寧に行う事が求められます。

 

腰を痛めずに腹筋を鍛えるなら、腰を丸め続ける事を意識して行うと上手く出来ると思いますよ。

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