Contents
動かしづらい要因
身体が硬くて動かしづらいなぁと思えば、硬いと思われる筋肉をストレッチする事が多いのではないでしょうか?
最近では筋膜リリースをしてみる事もあると思います。
そうすると、大方は身体が軽くなって動かしやすくなるはずです。
関節可動域への影響は、
筋筋膜と関節でほぼ半々の割合です。
ですから、筋肉を伸ばしたり解したりすれば、関節は動かしやすくなります。
でも、まだ引っかかるところが残る場合があります。
こういう時は、関節の影響も半分残っていますので、モビリゼーションなどで関節へ直接アプローチすると改善効果が期待できます。
中途半端にしない
ただし、ストレッチや筋膜リリース、モビリゼーション、
何にせよ、中途半端にすると効果が半減します。
筋肉が緩むまで時間をかけないと改善効果が低くなります。
筋肉は伸ばすと筋紡錘という受容器が反応して、元の長さに戻ろうと筋肉を縮めます。
なので、ストレッチであれば、筋紡錘の反応が抑制されて筋緊張が解除されるまで伸ばしておかないと、可動域改善幅が小さくなります。
どのくらいかはその時々によって違うので、実際の施術では、相手の反応を見ながらその時間を調節するので、正確な時間を提示する事は難しいです。
動きの仕組み
関節可動域はストレッチなどの手技で改善効果が見込めますし、
モビリゼーションなどの関節に対するアプローチも併用すると、様々な状態に対して対応出来るはずです。
ただ、施術ではなく、
運動で関節可動域を改善させる事も可能です。
そもそも、関節運動は骨(骨膜)を筋肉が引っ張り関節が動く仕組みで動きます。
この動きに不具合が出ているので、その影響している筋肉や関節の状態を適正化させる訳ですが、
動かし方にアプローチしてみると、筋肉が緩み、関節運動を正常にさせる事が出来ます。
関節がスムーズに動く時は、主動筋が収縮すると拮抗筋は緩みます。
これは同時に起こるので、素早くリズミカルに身体を動かす事が可能となります。
この仕組み、相反抑制を利用して筋肉を緩ませ、動かしたい方向へ正確に動かす筋収縮の誘導を行うと、
経験上、関節可動域拡大、関節のつまりの解消に有効です。
ポイントは、最大可動域で的確な運動方向へ力を入れさせる事です。
これも中途半端なポジションで行うと効果的ではなくなります。
ストレッチで上手くいかない場合は、身体を動かしてみると可動域の更なる改善が期待出来ますよ。