猫背矯正で取り組む事 #11

すぐに良姿勢を目指さない

猫背を直そうとして姿勢を良くしようと、胸を張ったり、お腹に力を入れたりする事があると思います。

お客様から聞くお話でも非常に多い方法です。

 

さて、良い姿勢とされているのはどのような状態かと言うと、

耳ー肩ー大転子ー膝ー外くるぶし

を結んだ線が一直線。

(細かくいうと少し違うのですが)

と言われています。

 

それはどう言う事かと言うと、

重力に対して抗う筋力の総和が最小である骨の配列となります。

 

要は、省エネで保てる姿勢が良い姿勢とされるわけですが、キレイに見せるポーズとは違うので、健康を目的とするのと美的に見せるのが目的では、区別が必要です。

(機能美は健康を目的とする良姿勢と一緒と捉えています)

 

その良姿勢ですが、猫背の方がいきなり良いとされる姿勢にしようとすると、大抵すごくキツい思いをします。

 

なぜかと言うと、硬くなっている筋肉を引っ張ろうとするので、余計な筋力を使うから。

良姿勢は、省エネのはずです。

力を強く使わないのが条件。

 

なので、これが、

いきなり良姿勢を目指さない方が良い理由となります。

 

 

可動域を拡げる

では、どのようにして猫背を良姿勢にしていくかと言うと、

 

全身の関節可動域を最適化していきます。

 

硬い筋肉を柔らかくして関節を動かしやすくすると、筋肉を伸ばす抵抗力が下がって姿勢を保つ為に使う筋力が弱くて良いので、楽に姿勢を維持する事が出来ます。

 

これは、猫背だから背中の筋肉だけをストレッチすれば良いのではなく、全身において可動域が狭くなっている関節に関わる筋肉全てとなります。

 

身体はどこか1箇所バランスが崩れれば、立っていられるように各箇所少しずつ位置をずらして、全体のバランスを取ろうとします。

 

ジェンガのようにどんどん不安定になる感じです。

 

なので、重心を安定させてバランス良く姿勢を保つ為に、全身の関節可動域を適正化させていきます。

 

 

股関節と足裏

 

関節可動域が拡がったら、今度は身体を良姿勢で安定させるアプローチをします。

 

身体が柔らかくなっても、姿勢を維持する身体の使い方を身に付けておかないと、また元に戻るからです。

 

その時に取り組むのが股関節の使い方です。

 

姿勢が良いかどうかは、足裏の足圧のかかり方で分かり、

踵・母指球・小指の付け根この3点で荷重分散させるとされますが、

 

均等というより、この3点が床と接地しているけど踵全体にしっかり体重が乗っていると姿勢が安定します。

 

この時に、踵の上に骨盤がないと踵全体には荷重されないので、骨盤が前に行ったり後ろに行ったりしないように、骨盤をニュートラルに保つ為にお尻の力を使います。

このお尻の使い方で骨盤のポジションを適正化させる事が、猫背矯正して良姿勢を作るポイントとなります。

 

踵荷重すれば、勝手にお尻に力が入るのですが、踵荷重と股関節の関係を考慮してトレーニングをすると、猫背矯正にも繋がりますよ。

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