左右差を受け入れるとトレーニングが上手くいく #14

左右差を受け入れる

 

姿勢、可動域の左右差は極力無くしていきたいのですが、すでに左右差があればもうしょうがないので、

 

それを受け入れて、その左右差に合わせたトレーニングを展開していった方が、

結果的に左右差も整うしトレーニング効果を得やすいです。

 

身体は各内臓の数や血管の配置、骨の形状が左右均等になっていないそうです。

完全な左右対称というのは不可能という事なのでしょう。

だからと言って、極端に左右差があって見た目に影響があったり、身体を動かした時に違和感や制限を大きく感じるのであれば、

整える事でストレスなく身体を動かせるので、トレーニングに集中出来る環境整備として左右差の矯正は必要です。

 

もし時間が十分にあって長時間の運動に余裕があるくらいの体力があれば、

個別の可動域、バランス、筋力トレーニングをしていくのが理想ですが、

その時間、頻度、体力の要素を満たせる方は少ないのではないでしょうか?

 

それであれば、トレーニングの効率化を考えると、

左右差はあるけどその左右差に合わせた方法でトレーニングをしていく事が有効ではないかと考えています。

 

 

左右の可動域を知る

 

左右差を感じる場面は、片手・片脚で行うトレーニングの時に感じやすいと思います。

その時に、可動域の大きい側に合わせてしまうと上手くいきません。

 

左右各々の可動域に合わせて動かすと、狙った筋肉にしっかりと効いてきます。

 

例えば、ランジでは、

左脚はスムーズに動くけど、右脚はぎこちなく不安定な場合、

 

右脚の可動範囲を小さくすると良いです。

 

深くしゃがむとバランスが取れないので、バランスが取れて踵荷重出来る程度に浅くしてみると、動きがスムーズになるしお尻に効いてきます。

 

 

動かす範囲ではなく軌道

 

狙った筋肉を鍛える時にまず優先させるのはフォームです。

フォームというのは、再現性高く同一軌道で動作を反復する事です。

可動域は個人差があるので教科書通りに行う必要はありません。

 

まずは、自分の可動域でフォームを確実に動かしていくと狙った筋肉が刺激され、効果を得ます。

 

左右差がある場合に、大きな可動域で動かせる側に合わせてしまうと、小さな可動域の側はその位置に合わせようと無理をするので、フォームが崩れ狙った筋肉ではない違う筋肉を使ってしまい、

 

ランジであれば、

左のお尻には筋肉痛があるのに右はない。

という事になりかねません。

 

左右差を感じる時のトレーニングは、左右の可動域を合わせるのではなく、動かす軌道を合わせていく事で同様の効果を得て、

且つ、それぞれの可動域ギリギリで動かす事で可動域が拡がっていき、バランス力も向上します。

 

左右差を感じるなら、左右それぞれの可動域を知るとストレスなくトレーニングを進めていけますよ。

関連記事

  1. オーバーヘッドプレスで腰痛を予防する #472

  2. デッドリフトで腰痛を起こさない為の肩甲骨の動かし方がある #…

  3. 腰痛改善は筋肉ではなく骨の動きを意識する #583

  4. トレーニングは動作の再現性を高める事を目指す #10

  5. トレーニング効果を出すには日常の努力が不可欠 #411

  6. 腰痛を改善したいなら良い姿勢を意識してはダメ #607

PAGE TOP