ランジはステップを小さくする #272

ランジで何を得たいのか?

 

足を前方に踏み込んで腰を落として身体を支え、元の位置に戻るフロントランジというエクササイズがあります。

 

これは、前後の重心移動があり、しかも片脚で体重を受け止めなくてはいけませんから、

片脚の不安定な中で力を強く発揮する能力が問われる、とても難しいエクササイズです。

 

少なくとも、スプリットスクワットのフォームを習得させた状態でないと安全に行えないはずです。

リスクをとって行う理由を明確にしておかないと、ランジを行う意味を失い、

意識性が下がりますのでトレーニング効果を得る事が難しくなります。

 

お尻を鍛えて、ヒップアップしたいといったボディメイクをしたいなら、

ランジの選択の前にスプリットスクワットやブルガリアンスクワットの方が、

 

お尻の筋肉に効かせやすくお尻を的確に鍛える確率は高いはずです。

 

 

股関節で支える

私(木島)の場合、ランジで得たい効果は、

 

お尻で体重を支える股関節から動く、身体の操作性の獲得です。

(お客様の目的によりますが)

 

これが出来ないと、ボディメイクのしてのヒップアップ効果もありません。

 

この機能は、階段の登り下りや、道で急に止まらなくてはいけない時の脚の踏ん張りなど、

日常動作である、急ブレーキや方向転換事の身体の使い方に関わり、

ケガの予防に有効と考えています。

 

この股関節から動くとは、

足が地面に接地したら、股関節が曲がって腰が落ち、お尻の筋肉で動きを止める事です。

 

膝が前方に動きすぎて腿の筋肉だけで動きをコントロールしない為に大事な動かし方です。

 

 

次の動きの準備

この股関節からの動きをするには、大きなステップでランジを行うと、かなり難しくなります。

 

その為、ステップ幅は小さくした方が股関節を使えてお尻を鍛えやすくなります。

 

また、ステップが大きいと後ろ足との距離が遠くなり、かなり大きな力を出さないと元に戻れなくなります。

 

そうなると、腰を使って反動をつけた動きをして、ランジのトレーニング効果を得られないだけでなく、

 

腰を痛める原因にもなります。

 

また、ステップが大きいと股関節の屈曲角度が小さくお尻よりも腿前の筋肉を使いやすくなり、

お尻(股関節)のトレーニングになりません。

 

ランジでお尻(股関節)を鍛えたいなら、ステップは小さくする事をオススメします。

 

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