捻りづらい原因は腰ではない
座っていて後ろの物を取るために身体を捻ろうとした時に、動きが止まって上手く捻れない時、
身体が硬いなと、感じる瞬間の1つだと思います。
その他、ツイスト系の腹筋をした時に大きく身体が回らない時も同様に感じると思います。
ではどこが硬いと感じるかと言うと、腰ではないでしょうか?
捻ると腰や臀部に痛みや違和感を感じると、そこが原因と思ってしまいます。
実際は、腰の回旋可動域は片側で5度程度しかないので、腰で捻っているわけではありません。
回旋可動域が大きいのは、腰椎ではなく胸椎で45度程度あるので、ここの可動域が制限されている可能性が高いです。
胸椎の可動性を高める
なので、身体が捻りづらい時は胸椎の回旋可動域を拡げると改善していきます。
もちろん、胸椎へ直接アプローチをかけるのも良いのですが、
胸椎、肩甲骨、鎖骨、肋骨は密接に繋がりを持っているので、
肩甲骨の位置の左右差があれば、その改善アプローチをしても、回旋可動域に影響を与える事が出来ます。
その為、肩甲骨の可動性を高めるようにストレッチをかけると、スムーズに身体が捩れるようになる可能性が高まります。
頸椎上部の緊張をほぐす
また、身体を捻る時は首も一緒に捻って後ろを見ようとするはずです。
その時、首の可動域が狭いとその下の胸椎がフォローして、不十分なら腰椎も加わります。
首が動かないと、他の関節が余計な仕事を振られる事になり、
仕事の超過が起こった関節は破綻して、身体を痛めてしまうかも知れません。
そうならないように、首の回旋に関わる頚椎上部を緩めてあげることも良いアプローチです。
後頭部と首の付け根の後頭下筋群が硬くなるので、そこを指で押しても良いし、
テニスボールなどでマッサージをしても有効です。
すると首が回しやすくなるので、身体を捻るのが楽になります。
身体を捻りづらい時は腰ではなく、肩甲骨や首を緩めてみると、改善する可能性がありますよ。