動くだけがトレーニングではない #269

動かす事ではなく力を出す事が重要

 

トレーニングの一般的なイメージは、ダンベルやバーベル、トレーニングマシンを「動かす事」ではないでしょうか?

 

ですが、トレーニングの効果を得るには、物を動かす事ではなく、筋肉を動かす事にフォーカスします。

筋肉を活動させて鍛える事で、筋力などの筋機能を高めて、

 

身体を動かしやすくしたり、怪我をしにくくしたり、疲れにくい身体の性能を得る事や、

 

代謝機能を高めて体型維持をしやすくしたり、ヒップアップやウエストシェイプなどのボディメイクでプロポーションの改善を図る事が、

 

トレーニングの目的・価値となります。

 

決してウェイトを動かせば効果が得られるのではなく、

狙った筋肉を活動させて必要な分だけ鍛える事が重要です。

 

 

動かなくても力は発揮されている

筋肉というのは、関節を曲げたり伸ばしたりして見た目で分かる動きをしないと、力を発揮出来ない訳ではありません。

 

例えば、

 

胸の前で掌を合わせて押し合ったり、

 

開かない蓋を開けようとしたり、

 

動きがなくても力を出しています。

 

体力測定の握力や背筋力を測る時も同様です。

 

これは等尺性(アイソメトリック)収縮と呼ばれる筋肉の収縮様式の一つです。

 

トレーニングにおいては、プランクのようなスタビライゼーションで活用されています。

 

 

トレーニングは競い合いではない

また、トレーニングマシンやダンベル、バーベルを使っていたとしても、

回数を重ねて疲労してくれば、だんだんウェイトが動かなくなっていきます。

 

この時にフォームを崩して無理矢理動かすのではなく、

 

動かなくなれば、フォームを維持して等尺性収縮で筋肉を活動させると、

 

狙った筋肉は使いっぱなしになって、負荷が入り続けます。

 

これを、フォームを崩して動かすと別の筋肉の力で動作を行うので、狙っている鍛えたい筋肉のトレーニングにならなくなり、

 

得たい効果、望みの身体から遠ざかっていきます。

 

トレーニングはウェイトの重さや持ち上げる回数を競うのもではなく、

筋肉を適切に活動させて筋機能を高める事で、望みの身体に近づける事です。

 

トレーニングをする時は、鍛えたい筋肉を使っているかを、細かくチェックしながら行う事を忘れずにいると、

 

効果を実感しやすくなりますよ。

 

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