動かす事ではなく力を出す事が重要
トレーニングの一般的なイメージは、ダンベルやバーベル、トレーニングマシンを「動かす事」ではないでしょうか?
ですが、トレーニングの効果を得るには、物を動かす事ではなく、筋肉を動かす事にフォーカスします。
筋肉を活動させて鍛える事で、筋力などの筋機能を高めて、
身体を動かしやすくしたり、怪我をしにくくしたり、疲れにくい身体の性能を得る事や、
代謝機能を高めて体型維持をしやすくしたり、ヒップアップやウエストシェイプなどのボディメイクでプロポーションの改善を図る事が、
トレーニングの目的・価値となります。
決してウェイトを動かせば効果が得られるのではなく、
狙った筋肉を活動させて必要な分だけ鍛える事が重要です。
動かなくても力は発揮されている
筋肉というのは、関節を曲げたり伸ばしたりして見た目で分かる動きをしないと、力を発揮出来ない訳ではありません。
例えば、
胸の前で掌を合わせて押し合ったり、
開かない蓋を開けようとしたり、
動きがなくても力を出しています。
体力測定の握力や背筋力を測る時も同様です。
これは等尺性(アイソメトリック)収縮と呼ばれる筋肉の収縮様式の一つです。
トレーニングにおいては、プランクのようなスタビライゼーションで活用されています。
トレーニングは競い合いではない
また、トレーニングマシンやダンベル、バーベルを使っていたとしても、
回数を重ねて疲労してくれば、だんだんウェイトが動かなくなっていきます。
この時にフォームを崩して無理矢理動かすのではなく、
動かなくなれば、フォームを維持して等尺性収縮で筋肉を活動させると、
狙った筋肉は使いっぱなしになって、負荷が入り続けます。
これを、フォームを崩して動かすと別の筋肉の力で動作を行うので、狙っている鍛えたい筋肉のトレーニングにならなくなり、
得たい効果、望みの身体から遠ざかっていきます。
トレーニングはウェイトの重さや持ち上げる回数を競うのもではなく、
筋肉を適切に活動させて筋機能を高める事で、望みの身体に近づける事です。
トレーニングをする時は、鍛えたい筋肉を使っているかを、細かくチェックしながら行う事を忘れずにいると、
効果を実感しやすくなりますよ。