姿勢作りは股関節に体重を乗せる #197

足首と股関節の機能

 

 

片脚バランスが不安定だったり、腰からお尻・下肢にかけて痛みがあったりする場合、

足裏の接地感覚が悪いケースが良くあります。

 

踵に体重が乗らないような感覚になるようです。

 

このような場合、

 

問題のある側の足首と股関節の機能が低下している事が多いと感じています。

 

そして、身体に違和感があるので、当然動きや姿勢の崩れを起こす可能性があります。

 

具体的には、

足関節の背屈、股関節の屈曲・内転・内旋の制限が起こっていたり、左右差が顕著に見られます。

 

出力も弱く、

 

カーフレイズやクラムシェル、アブダクションのようなエクササイズで力が入りづらかったりするケースも多いです。

 

このような機能不全があれば、ストレッチなどの手技で関節可動域を拡げて、動きのキャパシティを増やし、

筋肉の過緊張や血流の改善を行い、刺激に対する過敏な反応を抑制して、痛みの緩和をします。

 

そうすると動かしやすくなるので、動かしにくい関節運動方向へ運動学習を狙ったエクササイズを行っていくと、

 

出力も高まって機能改善していきます。

 

 

 

骨盤を足首の上に乗せる

 

 

機能改善したと言っても、1関節の局所的な改善なので、それらを全体の動作に順応される必要があります。

 

お客様が痛みや違和感を感じるのは、日常生活動作なので、

 

立つ、歩く、座る、立ち上がる、階段の上り下り、

 

などの動作で、痛みが出ないように身体を機能させなくてはいけません。

 

その時に考える事が、

 

股関節に体重を乗せる事です。

 

股関節に体重を乗せられると、その下、足首や踵に垂直方向の圧力を感じて、安定感を得られます。

 

その時のポイントが、

 

足首の上に骨盤を乗せる事です。

 

トレーニングでは、

 

例えば、

 

カーフレイズならば、

 

骨盤を前方に移動させないように上方に移動するイメージで、踵の上に骨盤が位置するようにすると、足首に重さを感じ安定感を感じます。

 

 

 

押さずに荷重を感じる

 

スプリットスクワット(ランジ)では、

 

立とうとしたり、床を押そうとしないで、

 

足首の上に骨盤を移動させるように、踵に動作中ずっと荷重を感じ続けると、力は垂直方向に発揮されて前後左右にぶれる事なく安定します。

 

その際に、お尻の筋肉が反応して大腿骨を骨盤に引きつけるように張力を発揮されて、骨盤が安定して重心位置がブレずに動く事が出来ます。

 

その為、股関節周りの筋機能が高まり、足裏の荷重点が一定化されるので足首の安定性も高まります。

 

そうなると、動きや姿勢が適正化されて、痛みや違和感も感じづらい身体になっていきます。

 

痛みや違和感で姿勢が崩れているなら、股関節に体重を乗せる練習をすると、良好な結果が期待できますよ。

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