身体の側方を鍛える理由 #303

片脚でいる時間

 

一般的にトレーニングで用いるエクササイズの多くは縦方向に動くものが多く、

特に力を大きく使う、スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなどのエクササイズは縦方向の動きなので、鍛える能力が偏りがちです。

 

また、両手、両足の両側で行うエクササイズも多く、バランスに負荷がかからないものが多いです。

 

ジムでマシントレーニングだけしていると特にバランスは鍛えにくいです。

ですが、日常動作は片手片脚で動く場面が多く、歩行は片脚立ちの連続で、80%程度は片脚で身体を支える動きです。

 

更に何も持たず平坦な道を歩く事などほぼないですから、

 

荷物を持つ、背負って、上ったり下りたり、曲がったり、止まったり、加速したり、減速したり、

 

地面も傾斜や、段差などあり、

 

刻一刻と変わる、様々な状況に合わせて1日5000〜8000歩ほど歩いています。

(人によっては1万歩以上)

 

横にブレれば前に進めない

これだけ1日を通して片脚になる場面があるのに、トレーニングで片脚のバランスを鍛えないのは、

日常生活動作へトレーニング効果を発揮する事が難しくなります。

 

片脚で立つには、同側のお尻と対側の腰部の筋肉が機能しないと成り立ちません。

 

そうしないと、片脚立ちになった瞬間に骨盤が傾き立っていられなくなるからです。

 

という事は、歩いて前に進む事が難しい事を意味します。

 

ですから、歩いて前に進むには骨盤を上に引き上げて安定させる、横方向の動きが働くことが必須です。

 

経験上、お尻を横に振って歩いていたり、上半身が横に揺れて歩いている方は、

片脚立ちが苦手な傾向があると感じています。

 

キレイな姿勢のために

歩き方がキレイでないのに、立ち姿がキレイであるとは考えにくいです。

 

歩いている時も一瞬一瞬の姿勢を保つから、歩き姿がキレイに見えるわけで、

その歩いている姿勢がキレイであれば、止まった時もキレイな姿勢を維持するのは容易なはずです。

 

両足で立つより片脚で立っている方が重心位置が高くバランスが取りにくいため、

股関節や体幹の働きが良くないと片脚立ちは出来ませんから、

 

体幹を安定させられる能力を持っていれば、両足で立つ事は簡単なはずです。

 

お尻や腰部、脇腹の機能を鍛えて、身体の側方を強化すると、

キレイな姿勢や歩き姿が手に入り、膝や腰などのトラブルの予防にも有効ですよ。

 

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