腕を真っ直ぐ挙げるには肩甲骨を広げる #30

肩甲骨は腕の土台

 

ストレッチを日々施していると

お客様の中には

 

耳の前にしか腕がいかなかったり、

耳に腕がつかなかったり、

 

腕がスムーズに挙がらない方がいらっしゃいます。

 

このような方は、肩を怪我されていなければ、ほとんどの場合、肩甲骨周囲の筋肉が硬くて肩甲骨が肋骨から離れづらく、肩甲骨の動きが制限させています。

 

肩甲骨は腕の土台とされていて、腕の動きに合わせて一緒についていかないと肩の動きが小さくなって運動制限が起こってしまいます。

 

そうなると、腕を挙げた時に肩だけでは動く範囲が狭いので、腰を反ったり、上体を横に倒したりして、腕を挙げようとする代償動作が起こり、腰を痛めてしまうかもしれません。

 

 

後傾と上方回旋

 

では、肩甲骨が腕の土台として機能するにはどのような動きをすればよいのか?

 

肩甲上腕リズムという肩の動きを表した肩甲骨と腕の動く比率があるのですが、

肩甲骨:上腕骨=1:2

とされています。

 

腕を真上に挙げた180度の場合、

肩甲骨60度、上腕骨120度、

この範囲で動くのが正常とされています。

 

なので、この時肩甲骨が40度とか50度しか動かないと、肩が好ましくない状態になるか(痛める)、腕は真上まで挙がりません。

 

この肩甲骨が上腕骨についていく動きは上方回旋です。

そして、その時肩甲骨の上部が後ろに倒れる後傾という動きがないと真上には向かいません。

 

という事で、腕をスムーズに真上に挙げるには、肩甲骨の上方回旋と後傾という動きを適正にする必要があります。

 

 

セルフリリースしよう

 

もし、腕を上げた時に耳までいかなければ、肩甲骨周りの筋肉をケアすると良いです。

数年前から良く耳にする筋膜リリースが手軽で簡単です。

 

おススメのリリース箇所は、脇の下の辺り。

 

腕を挙げたら腕の付け根の辺りにフォームローラーや硬めのボールを当てて、身体を前後左右にゆっくり動かしてください。

 

大抵痛みが伴いますが、終わった後は腕が挙がりやすくなりますよ。

 

どのくらい行うかは、痛みが少し和らいだらOKです。

 

そして、ビフォーアフターをチェックです!

 

ただし、痛い事が多いので息が止まるほど痛ければ中止してください。また、神経に触れるような痛みがあっても中止してください。

腕が挙がりにくい方は特に肩周りのケアをしてみてくださいね。

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