スクワットは上半身の使い方で決まる #25

ピラーストレングス

 

スクワットを効果的に行う時に気をつけなくてはならない事として、

背骨が真っ直ぐ安定している事。

が挙げられます。

 

その力をピラーストレングスと言いますが、

この背骨が真っ直ぐの姿勢を力強く保てるかどうかが、スクワットの効果を左右します。

スクワットなので、下半身の筋肉を鍛えるのになぜ上半身が大切なのか?

 

そんな疑問が湧くかも知れません。

 

理由は、

重心の安定化の為。

 

スクワットは、フリーウェイトトレーニングに分類され、バーベルやダンベルなどを担いだり持ったりして動かす軌道が不安定な状態で行うトレーニングです。

 

この時、それらウェイトを担いだり持ったりしているところは上半身です。

 

という事は上半身に重さが足されますので、そのウェイトの位置によって重心位置は変わります。

 

もしくは、片手で持ったりすれば左右に重心位置は偏ります。

 

ウェイトの位置によって重心位置が変わり、通常よりバランスが取りにくい状態となりますので、スクワットをする前に、背骨を安定させて上半身がブレないピラーストレングスを獲得するのが、スクワットの効果を得る為の早道です。

 

 

肩甲骨を動かさない

 

背骨と同じく、肩甲骨の位置も安定させる事が重要です。

 

肩甲骨が動けば肩の位置が変わると言う事ですから腕が動いてしまうので、ウェイトの位置も変わり重心が安定しません。

(肩甲骨は肩を構成している骨の1つ)

 

なので、肩甲骨がグラグラしないように同じ位置で固定させます。

 

肩甲骨の位置はどこにするかと言うと、扱うウェイトの種類やどのように持つかで変わるので、位置がどこかより一度決めた位置を変えずに保つ事が大事です。

 

背骨、肩甲骨がスクワット動作中に安定すれば、ウェイトを含めた上半身の重心位置が安定するので、下半身は力を出す事に集中できますから、負荷が漏れなくお尻、内腿、裏腿に届いてスクワットとしての効果が得られやすくなります。

 

 

勝手に腹圧の入るポジションへ

 

ケガの予防についても上半身がキーポイントとなります。

 

腰の保護の為にお腹の力を使いますが、その腹筋が使いやすいポジションがあります。

 

それは、骨盤と肋骨が向かい合うポジション。

 

下の肋骨が内側に閉じている状態です。

 

このポジションを取るには、肩甲骨を下げて腰はフラットに近い状態にすると良いのですが、

肩甲骨を下げた位置で動かないようにして、背骨をグラグラさせずに安定させようとすれば、それが上記のポジションになり、お腹の力がしっかり使われ、腹圧が入っている状態になります。

 

そうなると、腰に負担のない身体の使い方になるので、安全にスクワットをする事が出来ます。

 

スクワットを安全に効果的に行うには、上半身を上手く使う事がコツですよ。

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