スクワットは目的に応じてしゃがむ深さをコントロールする #312

評価or修正or強化

 

スクワットやデッドリフト、ベンチプレスのような、強く鍛えるイメージのエクササイズであろうと、

全てのエクササイズは、それ自体が動きの評価であり、修正エクササイズとなり、強化エクササイズになります。

 

何をいっているかと言うと、

見た目の形は同じでも、用途によって得られる効果に違いがあり、目的に応じて使い分ける必要があるという事です。

 

この認識を持つ事で、正しいフォームでトレーニングをする事の意味をより深く理解でき、

重さや回数を増やす事にとらわれる事がなくなります。

 

評価と言うのは、正しいフォームで動けているかのチェック。

 

修正は、正しいフォームで動けない、フォームが崩れる場合に正しいフォーム動作に誘導する事。

 

強化は、正しいフォームである事が前提で重さや回数といった負荷を加える事です。

 

なので、正しいフォームが出来なければ強化を意図したトレーニングは始められないという事です。

 

個別の範囲を見分ける

動きの範囲は個人差がありますので、その方の骨格構造、柔軟性や筋力などを考慮して、

動かす範囲を最適化します。

 

スクワットは、深くしゃがめば効果的かと言うとそんな事はなく、

骨盤後傾してしまうのに深くしゃがんでも、腰や膝を痛めるだけです。

 

スクワットは、骨盤角度のコントロールが肝ですから(木島の考え)、

その角度を基準にして、しゃがむ範囲を決めます。

 

その方がどれくらいしゃがめるのかを評価しないと、スクワットを始める事は出来ません。

 

量のコントロール

また、可動域は拡いけどお尻を使っている感覚がないなら、狭い範囲でスクワットをして難易度を下げ、

余計な緊張なく、狙った動きや筋肉に意識を集中してトレーニングする事もあります。

 

これは修正です。

 

なので、負荷を意識しやすい負荷に変更して、お尻の感覚がある回数までにしておきます。

 

ここで目的とするのはお尻を使う感覚を身につける事。

 

強化ではないので、負荷や量を増やしてはいけません。

 

疲労が溜まって意識が出来なくなるのは絶対に避けます。

 

感覚を引き出す時は、まだ出来るくらいの疲労度で止める事が大事です。

 

トレーニングは、身体にとって安全でトレーニング効率が高い、正しいフォームで行う事が必須です。

 

その正しいフォームを身につける為に、自分に合った可動域や負荷と量を調整すると、

時間がかかりそうだけど、実は最短で身体が変わるプロセスですよ。

 

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