股関節で立ち上がる #95

まずは股関節屈曲

 

スクワットでしゃがんでから立ち上がる時に、

 

基本的には、

股関節・膝関節・足関節の3つの関節を伸展させる。トリプルエクステンションによって行う事を目指しますが、

 

股関節伸展が不十分なケースが多く見られます。

 

良くあるのは、

 

膝の伸展で立ち上がるケースと、

 

腰を反って身体を起こしてから膝の伸展で立ち上がるケースです。

 

この膝主動の動かし方をすると、トレーニングの狙いがお尻や腿裏の身体の背面の場合、そこに刺激が入らないので、トレーニング効果が薄れます。

 

身体の背面を鍛える為にスクワットをするなら、股関節主動で行う事が必要です。

 

その為には、

まず、股関節の屈曲によって股関節の後面、お尻などの股関節伸筋をストレッチする事が大切です。

 

筋肉は縮む事しか出来ず、自力で伸ばす事が出来ないので、

筋肉をストレッチしておかないと力を発揮する事が出来ません。

 

 

早く立とうとしない

 

股関節を屈曲させてボトムポジションでお尻がストレッチされていても、上手く股関節を使えるかどうかはまだ分かりません。

 

早く立とうとして、膝を伸ばす事を強く意識してしまうと、膝伸展に対して股関節伸展が追いつかず、お尻が後ろに残るような出尻状態で立ち上がってしまいます。

 

骨盤前傾角度が大きく、上体も前傾している姿勢です。

 

これでは、股関節伸展可動域が使い切れておらず、お尻を使う感覚が得られません。

 

焦ったり、キツイからと言って、膝主動で立ち上がらないようにしましょう。

 

 

体重を乗せ続ける

 

では、どうしたら股関節伸展して立ち上がれるかと言いますと、

 

踵全体に荷重したら、その感覚が抜けないようにボトムポジションからトップポジションまで、

踵に体重を乗せ続けるようにして立つと、骨盤が後傾しながら上方移動して股関節伸展を誘導します。

 

こうする事で、股関節が取り残される事なく、トリプルエクステンションで立つ事が可能です。

 

踵に体重を乗せ続けて「立つ」と言いましたが、

実際は、立つ意識はそれ程持たず、体重を踵に乗せ続ける事だけ意識します。

 

スクワットを何回かしていれば、立つ事はすでに頭の中に入って、意識しなくても立ちます。

 

どのようにして立つか?

 

が意識する大事なポイントで、踵全体への荷重だけ考えます。

 

スクワットをする時は、焦らず、ゆっくりと荷重点を意識して行うと、股関節を使って立ち上がる事が出来ますよ。

 

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