ストレッチを施す時に考えなくてはならない事 #28

解剖学の使い方

 

木島のパーソナルレッスンはストレッチをしてからトレーニングをする流れで構成されています。

 

その方がお客様の身体がスムーズに動くので、トレーニングで筋肉を意識しやすくなって動作学習が進み、トレーニングの再現性が高まり身体作りの効率が上がるからです。

 

そのストレッチですが、施術者として解剖学や生理学を学ぶし、外傷障害に対する対応を知っておかないと痛みのある方への施術が出来ません。

 

また、運動連鎖やムーブメントサブシステムのような動きの連動性や筋膜の繋がりを考慮して、姿勢や1つの筋肉の状態から他の筋肉のタイトネスを予測して施術を進めて行ったり、動作の癖を予想してトレーニングを展開したり、姿勢-動作-筋肉の状態を紐付けながらお客様の身体をみていきます。

 

さて、この見立てに解剖学が大きく関わっていますが、解剖学の必要性はこの見立て、予測力を生み出す事です。

 

筋肉や関節、骨の名前を覚えたり、このポーズがこの筋肉のストレッチだと固定概念、先入観を持つものではありません。

 

ストレッチは解剖学を活用して他の知識と組み合わせながら、施術中、頭をフル回転させて、相手の反応という情報と答え合わせを何度も繰り返し、柔軟性や関節可動域を向上させていきます。

 

 

テンションを感じる

 

どこにどんな筋肉があって、この関節はどの方向にどれだけの可動域を持つ物なのかは、解剖学の知識として知っておく事はストレッチをするのに有利に働きます。

 

でも、本当に大事なのは、動かした関節のどこで動きが引っかかるかを感じる事です。

 

筋肉には名称が付けられていますが、

「大臀筋はこのポーズで伸びます。」

と言った単純なものではないです。

 

個々の筋肉によって各筋繊維の走行は違うので、筋肉1つで括るのではなく、

「どの方向に動かしづらいのか」を見極める意識を持って、ストレッチをかけた時の筋肉のテンションを感じる事に集中する事が大切だと考えています。

 

そして、そのテンションを感じる感度を向上する事がストレッチの成功率を高めていきます。

 

 

必ずチェックする

 

ストレッチで効果を出す為のキーファクターがあります。

 

これが、プロと素人の差であって、

 

お客様が自分だけでストレッチをしても効果を感じない要因となっていると思っています。

 

それは、

ストレッチ前後の変化をチェックする事!

 

ビフォー・アフターの確認です。

 

木島は必ず1ストレッチ毎に行っているし、今まで育ててきたトレーナーへも必ず口酸っぱく言ってきました。

 

理由は、

変化が起こっていないなら意味がないので。

 

お身体を預けて、身体が変わる事を期待して施術を受けてくださっているお客様への当たり前の行動です。

 

ストレッチ効果をチェックする事で、もう少し行うのか、次の箇所に移るのかを判断していきます。

 

そうすると、全身身体が軽くなって動かしやすくなります。

 

このチェックは難しい事ではないので、

ご自身でストレッチをする時は、是非ビフォー・アフターを確認してみてください。

そうすると、セルフストレッチでも身体は変わっていきますよ。

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